中国より劣る日本の「入国」対策。新型コロナへの徹底された警戒

 

地下鉄にもサーモグラフィが登場、公共バスの対応は?

無事に打ち合わせも終わり、自宅に戻ろうと地下鉄の駅へ。地下鉄の駅には手荷物検査が導入されているのですが、サーモグラフィも登場。一人ひとり足を止めて温度管理を始めていました。

13時過ぎの乗車でしたが空席が目立つものの乗客は比較的多め。普段の6割という感じでしょうか。

当然みなさんマスク着用。顔つきや着衣から上海の人が多いのなと推測。地方っぽい人の乗車は少ないように感じました。

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地下鉄に揺られながら気になったこと。地下鉄は検温チェックしているが、公共バスってどうしているんだろう?の疑問点。

地下鉄を降りて運良く目の前を通った公共バス。まだまだ寒い時期ですが窓を全開で運行していました。

バスは検温チェックが出来ないので、室内の空気を滞留させないように運行。意外と安全で簡単な対策かも知れません。

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行きつけの東北料理屋も再オープン

帰り道に行きつけの東北料理屋を通りかかると店が開いていました。夕ご飯に水餃子でもと立ち寄ったので、ここでも少し情報収集。

実は数週間前からテイクアウトアプリで店舗が営業をやったり、やらなかったり表示が切り替わっていたのです。そして営業中でも扱い商品は水餃子のみ。

話を聞いてみると路面店で来客も多いので営業を控えるように指導があった様子。それでテイクアウト中心にと冷凍している水餃子だけで商売を始めるも、大した売上も見込めないので休んでいたようです。

この辺は地域差があると思いますが、指導を受けた政府機関に電話で確認をしてこの日から許可が降りたとの事でした。

マスク不足の中国で流行り始めたマスクシート(マスクパッド)

まだまだマスクがまともに買えない中国。私もECサイトに注文して徴用されたマスクは諦めて返金してもらいました。

自宅にはまだマスク在庫が十分にあるのですが、定期的にECサイトを確認してマスク状況を確認しています。

マスク販売もちらほら始まっているものの予約販売が中心。最近のトレンドとして衛生関連の製品で販売が増え始めているのが「口罩垫(kǒu zhào diàn)」。

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簡単にいうとマスクの耳掛け紐がないバージョン。立体型や平面型のシートに両面テープが取り付けられていて、既存のマスクにシートを貼り付けて使うという品。

普通のマスクと同じ効果が見込まれるようなのですが、マスク製造より時間がかからない、耳掛け紐部分が要らないので材料が少なくて済むなど販売までのメリットが高いんだと思います。

日本でもガーゼでマスク作成など始まっていますが、こんなシートを取り付けると更に予防に繋がるかも知れません。ただアマゾンで類似製品を探してみましたが日本では取り扱いが無し。

と更に3日後調べ直すと、販売開始。どうも中国から仕入れているようですが、この辺の動きは早いですねぇ…。画像と同じ品ではないですが中国で50枚入りが99元(約1,600円)が日本で2,200円くらい。

 

日頃の生活で実感した意外な心理的安心

今回の移動でちょっと気がついた事があります。それは地下鉄・コンビニなど当たり前に使っていた電子マネーの良さ。

紙幣や硬貨をほぼ使わなくなった中国。人の手を介して移動する現金はそもそも綺麗と言えません。

ウイルスが付着することは可能性としてゼロに近いと思いますが、こんな時になると現金の受け渡しが心理的に嫌な人もいるかと思います。

スマホでチケット不要で改札を通過できますし、決済はスマホでQRをスキャンするかスマホにQRを表示して決済。手を触ることも現金を触ることもなく支払いが終了。こんな状況の時は何となく安心に繋がるように感じました。

浮かれちゃいけない希望的観測の2週間対応

日本も2週間を目処に休校やイベントの中止を行っていますが、最低限2週間であって必ず2週間後に再開ではないという心構えが必要な点です。

中国では感染の多さが違うと言っても人の移動を省単位でほぼ完全に抑え込んで現在6週間ほど経過しています。日本の場合は足並みが揃って無いので、運が良ければ最短で2週間で終了という感じではないでしょうか。

脅かすわけでなく、そのくらの可能性があると思った方がいいと思います。

足並みを揃えないとずるずる期間延長になって、終わりがない状況は心も体力もすり減らす事になります。また長引くと景気が悪くなる一方です。

また2週間後に経過期間の延長が行われると「2週間と言ったじゃないか!」と揚げ足を取る方も出てきそうですが、足並みを揃えて収束に向けて予防と対策をしていくしかないと思います。薬がまだ無いんだから出来ることから始めないと。

根拠のない自信を持つ前に、若い人でも年配の人でも、中国のように6週間おとなしく生活を強いられるのがイヤなら、2週間くらい団結して我慢した方がいいんじゃないでしょうか。

中国の感染隠匿や感染者数がアテにならない、初動が遅いと批判がありましたが、今度は日本でも同じような批判が出ています。やっぱり中国はねー(日本は違う!)と思っていた人、似たりよったりの日本の状況を、どのように感じているんでしょう。

他国を批判している時間があるなら、自国の自衛に時間をあてて自分のみを守る方が健全です。

何にしても少しずつですが、人の動きが増え始めた中国上海。もう少しの辛抱です。そして3/6に歯の施術が延期となりました…。接着剤、接着剤…。

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