日本リサーチセンターが先ごろ調査した内容では15歳以上の男女に現在、必要でないモノは?と聞いたところ、学歴と答えた向きが実に全体の28.6%となり年齢が高くなるほど必要としないと答える人が多くなっています。まあ自分自身の人生から考えればプラスに働かなかったと思う人が多いのはある意味残念な状況ではありますが、その一方で人となりのよくわからない選挙の立候補者については学歴の記載からイメージできるものがあるのも事実で、都合のいい内容を書く輩が後を絶たないのかもしれません。ただ、それもかなりレガシーなものになりつつあるようで、今時の若者ならそんな手法はもはや使わないともいえる状況です。
21世紀に入って複雑化する社会では国際的に嘘と本当が猛烈に入り混じる時代が延々と続くようになっていますが、学歴を含む単純な個人情報ぐらい事実が確保されていることを願いたいばかりです。坂本龍馬がどうだったのかという150年以上も前の話なら諸説紛々というのも仕方ありませんが、ここ40年かそこいらの昔の話でも真偽のほどがはっきりしないというのは全く納得が行きません。また本質的政策ではなくそのような犯罪の話が選挙の争点になるのも問題山積の現状から考えれば実に稚拙なものとなってしまいます。最近の状況をみていますと、政治家と政治政策の嘘は官僚の在り方や民間企業の在り方にも想像以上に悪影響を及ぼしており、ひいては金融市場にとっても確実にネガティブな材料になりかねないところに来ている点は非常に危惧されます。(メルマガ『今市太郎の戦略的FX投資』より一部抜粋)
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