あの「土下座部屋」で至福のランチを。戦前の香り漂う学士会館
東京・神保町にある「学士会館」は、旧帝国7大学(東京大学、東北大学、京都大学、名古屋大学、大阪大学、九州大学、北海道大学)出身者の親睦の場として、戦前の1928年(昭和3年)に建築された建物。関東大震災後の復興建築であり、当時としては珍しい耐震・耐火の鉄骨鉄筋コンクリート造りとなっている。戦後の45年からはGHQ(連合国軍総司令部)に接収、高級将校の宿舎や将校倶楽部となった後、56年に返還された。

スクラッチタイル貼りの学士会館
モダンで重厚な雰囲気は「半沢直樹」の世界観にマッチしている。2003年に国の有形文化財に登録された。現在は一部施設を除いて、一般の利用が可能。宿泊、レストラン、会議室、結婚式場などを完備している。

学士会館201号室。通称「土下座部屋」
2020年版でもロケ地に使われている201号室は、13年版では大和田暁常務が土下座をしたことで通称“土下座部屋”と呼ばれている。格調高い華やかな雰囲気から、結婚式やパーティーによく利用され、余興で土下座のパフォーマンスをする人が絶えないという。
また、301号室は箕部啓治幹事長の執務室、203号室は白井亜希子国土交通大臣室として使われている。イベントが入っていなければ、見学が可能だ。1階の赤いじゅうたんを敷いた廊下も撮影に使われており、見どころが多い。