もう1つの要望
さて、ご遺族は、10月5日にもう1つの要望をしているのだ。
それは、本件事案が発生した下田川に注意書きの設置看板をつけてほしいという要望だ。
実はこれは事案発生からしばらくご遺族は要望をし続けているのだ。
市議会でも設置看板については早い段階で市議から質問があったが、南国市行政は、地元の方の意見を聞きつつ、進めていきたいにとどめている。
令和2年になり、ご遺族は関係する議員などを通じ、下田川を管轄する高知県に設置看板についての要望をしているが、高知県は設置看板については南国市が要望書を出せばいつでも応じる考えであったそうだ。
しかし、ご遺族が南国市に問い合わせたところ、南国市として県に問い合わせたが知らないと言われたとしている。結果、何もしていないと世間一般では評価せざるを得ないだろう。
注意を促す設置看板は、様々なところで設置されている。下田川については再発防止策の一環としては重要な対策と言える。
起きてしまったことは、なかったことにはできない。
一方で、注意喚起を十分にするのであれば、こうした看板の設置は行政としては、いの一番に考えることであろう。
しっかり向き合え
すでに事案からは1年以上が経過している。その上で、何が前に進んでいるのだろうか。
私自身、本件に関係するものとして力不足を感じるところではある。
南国市については、いつまでもごまかすような対応をせず、しっかり真摯に本件に取り組んでもらいたいところである。
10月9日の地元報道によれば、前述までの第三者委員会はご遺族からの申し入れを受けて、委員会の休止を決めた。
今後、南国市教委は、「10月20日の定例教育員会に報告して今後の対応を協議する」と発表している。
結果休止となったわけだが、10月5日のご遺族側からの申し出を受けた南国市教育委員会は、「県教委と協議する」「第三者委員会に聞いてみる」といって、自らの主体性を欠いていた。そもそも第三者委員会にご遺族からの申し出を検討されるのはナンセンスだ。自らの進退を求めるということにもなり得るからだ。
第三者委員会の設置の責任は、南国市教委にあるのだ。よもや、いじめ法を知らないとは言えないだろう。やはりこの点でも、南国市教委は、ご遺族に真摯かつ丁寧に対応すべきだろう。
そして、すぐできる注意喚起に関する看板は早急に対応すべきだ。