職場に生息する「数字センスがない」人の特徴。上司の評価を上げるには?

 

<エクササイズ>御社の従業員の平均年齢は? その数字から何がいえますか? 1分間でまとめてください。

例えば36.5歳だとします。この「36.5」という数字だけでは何も語ることができません。「で、だから?」です。

おそらくあなたはこの「36.5」を業界平均や競合他社、あるいはご自身の年齢などと「比較」するのではないでしょうか。それが高いのか低いのか。数値の便利なところは大小がはっきり存在することです。だからその利便性を使って情報を作り何かを語ります。

あるいはこの「36.5」を男女で分けて考えることもできるでしょう。仮に男性が45歳、女性が28歳だとすると、女性が長く定着せずに退職してしまうという課題の存在を感じ取れます。細かく数字を見ていくことで、本当の課題が明らかになることでしょう。

比較すること。
分解すること。

数字から情報を作ることが上手な人は、実はこの2つをしているだけなのです。このことがわかってしまえば、あとは日常の癖づけをするだけ。

電車に乗っているとき。車内で見かけた広告記事に何か数字が書いてあったなら、それを使ってどんな比較ができるか、どんな分解ができるかを考えます。

野球が好きな方なら、スポーツニュースなどで報じられるデータを使ってトレーニングができます。

日経新聞が読める方なら、素材に困ることはないでしょう。

あとはやるかやらないか。それだけです。

ビジネス数学も実は比較と分解でほとんどを語ることができます。

売上を分析するなら、単価や客数に細かく分解して数値を把握します。相関係数という数字は最大値が「1.0」ですが、相関係数0.8という数字の意味は、この「1.0」と比較することで説明できます。損益分岐点売上高比率という数字も、損益分岐点と目標値の比率のことであり、すなわち比較です。比較と分解さえできれば、ビジネス数学は制したも同然と言って良いでしょう。

ちなみに今回ご紹介した「分解」という行為は、すなわち「わける」という行為に他なりません。この「わける」がまさに私の最新刊となる小説「わけるとつなぐ」のメインテーマになっています。

分解する思考が苦手だなと感じる方は、ぜひ読んで欲しいと思います。とても簡単に身につくことがご理解いただけるはずです。

最新刊「わけるとつなぐ」ってどんな本?

そろそろ時間だ。
今日はここまで。

image by: Shutterstock.com

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