合意のはずが「性犯罪」になるパターン②「金銭目的」
一般的に「美人局」や「ハニートラップ」といわれるものがこれにあたる。はじめから金銭を得ることが目的。男性はそのために利用されたということになる。
恋愛感情を抱かせて男性をその気にさせ、「合意の上」という状況を作り、体の関係を結ぶ。
「女性はお金のために割り切って性交渉をし、その後強引に襲われたと主張してきます。別の男性とグルになって金銭を要求してくる場合もあります。特に奥さんがいる男性だったり、社会的地位が高い人などが狙われますね。ただし、これは恐喝事件になることもありますから、簡単にお金を払ってはいけません」(前出・弁護士)
しかし、家庭や会社にバレることを恐れ、要求された金額を支払ってしまう男性も多い。弁護士に相談したり、警察に被害を訴えたりするのは氷山の一角だという。
合意のはずが「性犯罪」になるパターン③「不倫疑惑をかわすため」
夫がいるにもかかわらず別の男性と不倫をし、それが発覚しそうになると、「無理やりされた」として、自分を被害者に仕立て上げるケースもある。
不倫関係にあったからには、もちろん双方で「合意」は成立している。しかし、自分の秘め事がバレるやいなや、その合意をひっくり返してしまうのだ。
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実際にその経験をしたという、都内在中のTさん(40代)は次のように語る。
「私は独身で、30代の女性と不倫関係にありました。期間としては半年ほどで、月に1度会っていました。しかし、彼女のスマホから不倫が夫にバレてしまったんです。それで彼女と夫と3人で話し合うことになりました」
Tさんはもうこれは訴えられても仕方がないと、半ば諦めながら話し合いの場へ向かったという。
「そしたら彼女、私から『強引にやられた』『無理やり犯された』と急に態度を変えたんです。もう修羅場ですよ。いくら私が合意の上だと言っても、まったく聞く耳を持たない。でも、明らかに彼女の主張はおかしいですよね。体の関係を1回や2回持っただけならわかりますが、半年間も不倫関係にあったんですから。さすがに夫も自分の妻が言っていることはおかしいと感じていたようです」(前出・Tさん)
結局、Tさんは夫から訴えられることはなかったという。夫婦がその後離婚したのか、そのまま夫婦関係を続けているのかどうかは知る由もない。
暴行事件にならないための防止方法とは
事前に合意があったにもかかわらず、女性から手のひらを返されてしまう男性たち。強制わいせつに問われ、刑事事件に発展させないためにはどうしたらよいのか。
大切なのは、合意の上で行為に及んだことを示す状況証拠を用意しておくこと。
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たとえば、「大好き」「愛してる」など男性に対する女性の感情がわかるメッセージがあれば、それは合意の上で体の関係を持った証拠になる可能性がある。
同様に、「昨日は楽しかったね」「一緒に過ごせて嬉しかったよ」といった、行為そのものを女性が肯定しているようなメッセージも、無罪を示す有力な情報となりそうだ。