昨年4月の頃のコロナ脳水準のままなら、当時の20倍以上もの感染拡大状況なんだから、8割自粛よりももっとキツい、9割自粛とか95%自粛とか言わないといけない筈ですが、今やそんなことを主張する人は誰もいません。
かの「8割おじさん」こと西浦さんですら、そんな事はいってません。一応科学者なのに、空気に基づいて言う事変えるなんてなに考えてんだろう、と思いますが、まぁ、もとからそういう人だったんでしょう。
ちなみに、西浦さん、4月の時点では緊急事態宣言は、新規感染者が「一桁になるまで続けるべきだ」なんて言ってたんですが、今は、「二桁になるまで続けるべきだ」と、なんと、10倍もぬるいことを言い出しています。
繰り返しますが、一応科学者なのに、よくもまぁ、10倍も言う事変えるなんて、ホント何考えてるんだろうと思いますが、繰り返しますが、まぁ、もとからそういう人だったってことですね。
さらに言うと、こういう西浦氏を持ち上げる不思議な言論人が一部いたのですが、彼等も最近は、めっきり過剰自粛批判・批判をしなくなったりしていますし、西浦さんを再度もちあげようとする姿勢もなくなったようです。まぁ、またそういうことを始めることもあるのかもしれませんが、さすがに「空気のチェンジ」を彼等なりに感じ取って、過剰自粛批判・批判をしにくくなっているのかもしれません。
いずれにしてもこうした事実をみるにつけ、世論の空気は、かつての「徹底自粛」の空気に比べると、随分と当方が主張し続けてきた「半自粛」路線に変わってきたんだなぁ、ということがハッキリと見て取れるわけです。
そういう 空気のチェンジ に対して、当方一個人の言論活動がどの程度寄与したのか分かりませんが、一定貢献してきた可能性もなくはない……とも言えるかも知れませんから、こうした理不尽な空気の転換を促すための地道な「半自粛」言論活動は続けていこうと思っています。
……とは言え、先程申し上げたように、過剰自粛批判だけでは、このコロナ禍を終わらせるのはなかなか困難です。したがって、「過剰自粛批判」が一定程度、成功してきたという現状を踏まえて(とはいえ、まだまだ不十分ですが……)、ここ半年ほど、別の方向の論点を強調する言論を加速しつつあります。
それが、 「おい政府、コロナ対応力をもっと増やせ!」作戦 です。(メルマガ『藤井聡・クライテリオン編集長日記 ~日常風景から語る政治・経済・社会・文化論~』より一部抜粋。初月無料のメルマガご登録で、この続きを含む1月分のメルマガが全てすぐに届きます)
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