感度の良い金属探知機で厳重検査の警備体制
東京地裁429号(警備法廷、38席、安永健次裁判官)で「詐欺」の審理。
7人しか集まらない、たかが「詐欺」が、なんで警備法廷で傍聴券抽選なのか。
これ、報道はされてないが、マニア氏によれば、ヤクザの組長が何百万円だかだまし取られた事件なんだそうだ。
無抽選で傍聴券を受け取って429号へ行くと、手荷物預かり、感度の良い金属探知機で厳重検査の警備体制だった。
傍聴人は、最終的には10人以上来たかな。俺が見た限りでは、ヤクザらしき人物はいなかった。
裁判官が傍聴人に向かって言った。
裁判官 「どの事件もそうなのですが、口頭でのやりとりを阻害するような音をたてることは…その点…ご配慮を…」
それから被告人(身柄、拘置所)が、脇のドアから入廷。キルティングのしゃかしゃかジャンパー(黒)に、しゃかしゃかオーバーパンツ(濃紺)の、だいぶ年配の男性だ。
裁判官 「本日…証人の尋問から…」
なぬっ、いきなり証人尋問?
じつは俺は、11時~17時の審理とは露思わず、なぜか11時~12時の新件と思い込んでたのだ。ああもぉ。
証人が、被告人が入ってきたのと同じ脇のドアから入廷。
ややミニのスカートの黒スーツをぴっちり着て、髪はショートの茶髪、低くかすれた声の、なんか濃いおばさんだった。
まず検察官から尋問。いきなりこんなことを言った。
検察官 「平成26年(2014年)12月4日、東京地裁において、2件の詐欺で懲役3年、執行猶予5年…○○さん(被害者の姓)…平成25年(2013年)11月…合計約800万円、だまし取った…控訴せず確定してますね?」
証人 「はい」
そういえばマニア氏が、共犯の女性はとっくに判決が出てると言ってた。この証人は共犯者なのだ。