日経平均の終値は1万5669円33銭(106円47銭安)、TOPIXは1256.64ポイント(5.33ポイント安)、出来高概算(東証1部)は7億9988万株。(『日刊株式投資情報新聞』)
日経平均は7日ぶり反落も底堅い/マザーズ先物 7/19開始
株式市場
5日後場の東京株式市場は、全体的に手掛かり材料難の雰囲気が漂い、ソニー<6758>(東1)やファナック<6954>(東1)などが引き続き軟調に推移し、自動車株は高い銘柄と安い銘柄が混在。
円相場が14時にかけて一時1ドル101円に入る円高となったため、日経平均も一時110円安(1万5650円)前後まで軟化した。しかし、セブン&アイ・ホールディングス<3382>(東1)が一段ジリ高になるなどで終盤は持ち直した。昨日までの6日続伸から反落。主な株価指数はそろって安い。
日経平均株価 日足(SBI証券提供)
米ドル/円 日足(SBI証券提供)
後場は、東芝<6502>(東1)が再構築進展の期待などから一段ジリ高となったほか、第1四半期業績が好調だったわらべや日洋<2918>(東1)はほぼ本日の高値圏で推移。
アクセルマーク<3624>(東マ)はスマートフォン向けゲームの300万ダウンロード突破などが好感されて活況高。グラファイトデザイン<7847>(JQS)は無人飛行物体ドローン開発企業が開発した画期的なドローンに関与の可能性などが言われて急伸。
アクセルマーク<3624> 日足(SBI証券提供)
東証1部の出来高概算は15億7847万株(前引けは7億9988万株)、売買代金は1兆5773億円(同7639億円)。1部上場1967銘柄のうち、値上がり銘柄数は726(同548)銘柄、値下がり銘柄数は1102(同1267)銘柄。
また、東証33業種別指数で値上がりした業種は9業種(前引けは3業種)にとどまり、値上がり率上位の業種は、繊維製品、ゴム製品、建設、海運、陸運、空運、などとなった。
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マザーズ先物が7月19日開始、高時価総額銘柄に資金流入拡大期待
「東証マザーズ指数先物」が2016年7月19日に取引開始となる。新たな先物は、「日本の新興市場のみを対象とする、初の上場先物商品」(東証HPより)。この先物取引が始まれば、マザーズ指数と連動するように運用する投資信託などが組成しやすくなり、機関投資家などのまとまった資金もマザーズ銘柄に流入しやすくなると期待されている。
マザーズ指数 日足(SBI証券提供)
注目点は、どのような銘柄に資金が流入しやすくなるか、だが、先物のベースになる東証マザーズ指数が「マザーズ市場に上場する全銘柄を対象として算出される時価総額加重平均型の指数」(同)のため、単純に見て時価総額の大きい銘柄ほど有利になるとされる。
指数連動投信などを組成する際には、端的には、時価総額の大きい銘柄から順に組み入れる形になるとされている。
東証マザーズ銘柄の中で時価総額の大きい銘柄は、日々の値段によって変動があるものの、ミクシィ<2121>(東マ)、CYBERDYNE(サイバーダイン)<7779>(東マ)、サンバイオ<4592>(東マ)、ヘリオス<4593>(東マ)、そーせいグループ<4565>(東マ)、などが挙げられている。
ミクシィ<2121> 日足(SBI証券提供)
最近上場した銘柄で、このところ日々の売買代金上位に顔を出すのはキャリア<6198>(東マ)、農業総合研究所<3541>(東マ)、グリーンペプタイド<4594>(東マ)など。
2ヵ月ほど前までは、アキュセラ・インク<4589>(東マ)、ブランジスタ<6176>(東マ)、JIG-SAW(ジグソー)<3914>(東マ)なども上位銘柄だったが、直近はやや順位が後退した。
なお、同じ時価総額型指数の先物でも、2014年11月に取引開始となった「JPX日経インデックス400先物」の場合は、ベースになるJPX日経インデックス400指数の構成銘柄に「ウェイト制限」があり、個々の銘柄の時価総額での組み入れ上限が指数全体の1.5%までになっている。
それでも時価総額の大きい銘柄によって構成される点に大きな変わりはない。
『日刊株式投資情報新聞』2016年7月5日号より
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