昨日まで理想的とも言える動きをしていた日経平均ですが、今日の下げで短期急騰の可能性は極めて低くなってしまいました。一体何が足りなくてここまで軟弱なのか。
(『相場コラム『わしの罫線』』橋本明男)
日経平均株価終値は3営業日ぶり下落、244.32円安16391.45円
情けない
円高が進むごとに売り物に押され、今日はまったく良いところなく大きく下げて参りました。日経平均は244円安16391円、TOPIXは21.63ポイント安1300.20ポイント、出来高は概算19億7千万株で終わっております。
昨日まで理想的とも言える動きをしていた日経平均ですが、今日の下げで短期急騰の可能性は極めて低くなってしまいました。一体何が足りなくてここまで軟弱なのか。もう株価的にも日柄的にも十分に調整し過ぎている東京市場ですから、何かのキッカケで火柱高が生まれておかしくないところですが、私は日銀のETF6兆円という材料で火が付くと思っていましたので、上げないことの方が驚きです。
日経平均株価 日足(SBI証券提供)
TOPIX 日足(SBI証券提供)
まだ調整が足りないというのなら、私の相場観測法波動で下げるべき底値というものを計算してみますと、TOPIX(本日は1300.20ポイントで終わっておりますが)これが大引け1287~1280ポイントの間位まで下げるかもしれません。日経平均で言えば、あと200円も下げて大引けで16200円前後(これは何度も先週に申し上げた底値です)。早く戻りすぎたがために、ここで敢えて取りに来るということなのでしょう。日柄としては最大あと4日間。
個別の銘柄は、決算発表を受けて急落するものが目立っておりますが、悪い決算発表が出たら三日位に買え。これが過去の相場が教えてくれるところです。
よほど変な決算が出るものは別にして、大体この戦法で行けるはずです。
では御健闘を祈ります。
『相場コラム『わしの罫線』』(2016年8月2日号)より一部抜粋、再構成
※太字はMONEY VOICE編集部による
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チャーチスト歴35年!【橋本罫線考案者】テクニカルのプロである橋本明男が毎日綴る相場コラム。日々の株式市場の動向から、短期的・中期的な相場の行方を予測。また、東証1部の銘柄を中心に、今が狙い目の個別銘柄の情報も掲載しています。