12月20日(営業日)のNYダウは、464ドルの下落でした。終値は、2万2,859ドル。2万4,000ドルの節目の下側に位置しています。(『「ニューヨーク1本勝負、きょうのニュースはコレ!」連動メルマガ』児島康孝)
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「上がればラッキー、下げてあたり前」に対応できるポジションを
NYダウ464ドル安、ドル円111円台前半
12月20日(営業日)のNYダウは464ドル下落し、終値は2万2,859ドルでした。
NYダウ 日足(SBI証券提供)
きのう(20日)は日経平均も595円安で2万392円となっており、株価の下落が急速に進んでいます。
日経平均 日足(SBI証券提供)
また、ドル円は日本時間のきょう(21日)午前4時半ごろに一時、110円80銭付近まで、円高・ドル安が進んだ後、けさ8時半現在は111円20銭前後で推移しています。
株価にしても、為替にしても、動き始めると早いですから、事前に備えるしか仕方がありません。保守的な投資スタンスでは、株式投資のキャッシュポジションを2割から3割にしたり、また為替で外貨買い持ちの場合は、ポジションを少なめにします。
株式投資で、キャッシュが2割から3割というと、あまりキャッシュにしていないではないかと思われるかもしれませんが、これは上昇しても下降しても良いようにするためです。
「上がればラッキー、下げてあたり前」こういう状況に、対応するための方法です。
Next: 何の動きに注目するべき?今後、警戒するべきポイントとは…
ドイツ銀行株、7ユーロに
以前お伝えしたドイツ銀行の株価ですが、ついに7ユーロちょうどになってきています。
ドイツ銀行のような巨大な投資銀行の株価が7ユーロというのは、非常にリスクが大きいことを意味します。
ドイツ銀行のような投資銀行の株価が、10ドルとか10ユーロを下回りますと、かなり危うい「シグナル」です。
ドイツ銀行に何かが起きてもそれは想定外ではなく、既に株価に織り込まれている、そういうことです。
ですから株価的には、ドイツ銀行に何かが起きても、それは当然であって、突然の事態に慌てるようなことではないということです。
ですから今後、ドイツ銀行の問題で何か大きなニュースがあっても、やはりというスタンスで見て下さい。
原油の急落がきつい
これも先日お伝えしましたが、原油価格がまたきつい下げとなっています。
WTI原油先物は、12月20日(営業日)で46.22ドル(終値)となり、前日に比べ約4%の大幅な下げとなりました。
50ドルを割ってから下げが早いです。
それだけ、景気減速で需要が「だぶつく」という見方なのでしょう。
※参考:「原油価格の下落は、長期的には良いが、景気減速を示唆」(12月17日)
今回の局面では、NYダウが2018年2月にフラッシュクラッシュがあった際の下値=2万4,000ドルの下側に入ってきており(20日終値2万2,859ドル)、急な動きが起きやすい相場環境にあります。
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『「ニューヨーク1本勝負、きょうのニュースはコレ!」連動メルマガ』(2018年12月21日号)より抜粋、再構成
※太字はMONEY VOICE編集部による
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