今回は、10月25日に新規上場するBASEのビジネスモデルを詳しく見ていきたいと思います。eBay + PayPal、最近ではSquareやShopifyとも似ています。(『決算が読めるようになるノート』シバタナオキ)
※本記事は有料メルマガ『決算が読めるようになるノート』2019年10月23日号の抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。
古くからあるものの、今もホットなビジネスモデルを展開
Q. 新規上場するBASEのテイクレートは?
今日の記事では、先日上場が承認されたBASEのビジネスを詳しく見ていきたいと思います。
BASEのビジネスは、昔で言うところのeBay + PayPal、最近ではSquareやShopifyとも似ているので、モデルとしては古くからあり、かつ今も十分ホットだと言えるでしょう。
BASEは主に2つのサービスがあります。
ひとつ目はBASEという会社名のサービスで、eコマースのマーケットプレイスビジネスです。
楽天市場やヤフーショッピングに近いモデルになっており、ショップがBASEのプラットフォームを通じて商品を売ることができ、その流通総額に対して手数料を得るというモデルになります。
出典:同上
提供されている機能はこの表にある通りで、楽天やヤフーショッピングと比べると基本的な機能が無料で提供されており、主に中小規模のショップに優しい料金体系になっていると言えるでしょう。
出典:同上
もうひとつのサービスが、PAY.JPと呼ばれるサービスです。いわゆる決済サービスで、PayPalのようなものだと想像していただくのが良いかと思います。
決済金額の一部を手数料として徴収することで売上が成り立ちます。
Next: BASEの2つのビジネスモデルは、ともに流通総額が大きく伸長
流通総額・売上
始めに、流通総額を見ていきましょう。
出典:同前
BASE事業の流通総額は、2018年度の1年間で238億円、YoY+63%となっています。
PAY事業の方は、流通総額が約37億円、前年同期比で約2倍の成長を遂げています。
出典:同上
直近の四半期での売上などを見てみると、2019年の4月から6月の四半期で、売上が9.2億円、売上総利益が5.3億円、営業利益が6,800万円と、黒字転換していることが分かります。
これまでは赤字が続いていましたが、これだけ速いスピードで成長をしながら黒字に転換できているという点で、とても好感が持てる決算だと言えるのではないでしょうか。
今日の記事では、BASEの2つの事業のテイクレートなどのユニットエコノミクスを、詳しく見ていきたいと思います。
それぞれEC型、マーケットプレイス型、決済手数料型という、教科書に出てきそうなお手本のようなビジネスモデルになっています。
この記事はEC事業を担当されている方、決済事業を担当されている方、これら二つの事業の基本を最新事例を通じて詳しく勉強したい方に最適な内容になっています。
BASE(ECマーケットプレイス)のテイクレート
PAY.JP(決済事業)のテイクレート
BASE社の強み#1: ネガティブチャーン
BASE社の強み#2: 指数関数的なショップ獲得数
BASE社の強み#3: 店舗あたりの流通総額も右肩上がり
株主名簿
まとめ
※これらの項目は有料メルマガ購読者限定コンテンツです →いますぐ初月無料購読!
※本記事は有料メルマガ『決算が読めるようになるノート』2019年10月23日号の抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。
image by: BASE公式サイト
『決算が読めるようになるノート』 2019年10月23日号『Q. 新規上場するBASEのテイクレートは?』より抜粋
※記事タイトル・本文見出し・太字はMONEY VOICE編集部による
初月無料お試し購読OK!有料メルマガ好評配信中
決算が読めるようになるノート
[1,001円(税込) 週2回程度]
アメリカ・日本のネット企業(上場企業)を中心に、決算情報から読みとれることを書きます。経営者の方はもちろん、出世したいサラリーマンの方、就職活動・転職活動中の方にも役立つ内容です。