今や実務家出身教授は主流となりつつあり、それだけサラリーマンから大学教授に転身しやすくなっている
大学教員の採用は、今や、コネより公募が主流
独立行政法人の科学技術振興機構が「この大学が募集していますよ」というように求人情報をサイトで流しています(中略)より正確に言うと、「JREC-IN(研究者人材データベース)」というものがあって、研究職を希望する求職者情報と、大学や研究所が出す公募情報をそれぞれデータベース化していて、ネットを通じて流している
日本の場合には博士号の有無は決定的な要素にはなっていません
<オーソドックスケース>
オーソドックスなのは、ビジネスマンとして実績を積みながら、さまざまな雑誌などに論文を発表しているというケースです。ビジネスマンとして十年以上の経験があることに加えて、業界誌や学会誌に論文を発表しているような場合、大学教員に転職できる可能性が俄然高まります
<鉄板ケース>
まず、十年以上のビジネスマンとしての実績です。これは、必須の前提条件ですこれに加えて、(1)博士号の取得、(2)論文、特に学会誌に掲載される学術論文、(3)学会活動への参加、(4)学会活動を通じた人脈形成、の四つがあれば完璧
学びたい分野ではなく、実務経験の生かせる分野を選ぶ
研究者層の分厚い分野は避けるべき
実務家しか扱えない分野に応募すると、非常に有利
知名度の低い大学を選ぶ
非都市部の大学を選ぶ
新設の大学・学部を狙う
◆学術論文
仮説→先行研究→実証方法→結論という四つがきちんと示されているかどうか
◆先行研究の調べ方
(1)ネットか書店で参考文献を探す
(2)参考文献が豊富な新書を選んで読む
(3)新書の参考文献の中から「選書」を選んで読む
(4)ハードカバーの学術書を借りて読む
(5)選書や学術書に掲載されている学術論文を読む
大学教授になるための手続き情報は、知っている人は知っていると思いますが、本書の丁寧なところは、学術論文の書き方、先行研究の調べ方までまとめてくれた点だと思います。
新書で1,100円は高い気もしますが、著者の労力と情報価値を考えると、安い買い物だと思います。
新たなキャリアの可能性を模索する方は、ぜひチェックしてみてください。