個別の銘柄は決算発表を受けて、急落するもの急伸するもの様々ですが、何と言っても銀行株の動きが強い。日銀の金融政策決定会合でマイナス金利をいじらなかったことが材料視されているようですが、そんなことよりも基本的に安すぎるというのが一番の材料と私は思います。
(『相場コラム『わしの罫線』』橋本明男)
TOPIXが1339.39ポイントを抜ければ短期急騰線の完成に
予想通りの動き
先週末海外で円が101円台まで急伸したことで、日経平均の先物は16310円と先週末の大引けよりも300円安く始まりました。当然、個別の銘柄も安寄りして来るものが多かったのですが、売り込まれたのは10分位。その後は銀行株を中心に買い直され、日経平均は大引け66円高16635円、TOPIXは0.91ポイント安1321.83ポイント、出来高は概算24億株で終わっております。安くしておいて場ヅラの売り物を吸い上げるというこの動きは、先週末に予想しておいた動きそのものではございませんか。
日経平均株価 日足(SBI証券提供)
さて明日ですが、寄り付きはどうでも良いですから、TOPIXで7月21日の大引け 1339.39ポイントを抜く動きが欲しいところです。それが出るなら、短期急騰線の出来上がりとなるのですから。さて明日、どの株に動いて参りますか。
TOPIX 日足(SBI証券提供)
個別の銘柄は決算発表を受けて、急落するもの急伸するもの様々ですが、何と言っても銀行株の動きが強い。日銀の金融政策決定会合でマイナス金利をいじらなかったことが材料視されているようですが、そんなことよりも基本的に安すぎるというのが一番の材料と私は思います。
1月末にマイナス金利が決まった時、銀行株は全面安となり、それが日経平均15000円割れの暴落を引き起こしました。ならばこの8月は、その逆現象。銀行株が大きく上がり続け、それが買い安心感を誘って、日経平均が一気に上がっても不思議の無いことです。
頑張れ銀行株、頑張れTOPIX。
サノヤスホールディングス<7022> 44円安 303円
サノヤスホールディングス<7022> 日足(SBI証券提供)
267円が第三底値指数、絶対底値指数178円~160円。どこまで下げようとも、335円以上の反発が出る。それが私の相場観測法波動の理論です。
では、御健闘を祈ります。
『相場コラム『わしの罫線』』(2016年8月1日号)より一部抜粋、再構成
※太字はMONEY VOICE編集部による
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チャーチスト歴35年!【橋本罫線考案者】テクニカルのプロである橋本明男が毎日綴る相場コラム。日々の株式市場の動向から、短期的・中期的な相場の行方を予測。また、東証1部の銘柄を中心に、今が狙い目の個別銘柄の情報も掲載しています。