高配当株の最新投資戦略として、3つのポイントをご紹介。優待拡充・新設、決算月の変更、J-REITに注目すると、株式でも大家のように毎月配当金を受け取ることができます。(『日本株投資家「坂本彰」公式メールマガジン』坂本彰)
「毎月配当金」も夢ではない、高配当株の投資戦略3つのポイント
ポイント1:優待拡充もしくは優待新設に注目
今回は高配当株の最新投資戦略について書いていきます。
先日、すかいらーく<3197>が株主優待制度を拡充し、食事券の金額が3倍になりました。その数日後も、フジ・コーポレーション<7605>が株主優待の商品券を従来の1000円から一気に5倍の5000円にするという発表を行い、翌日の株価は大幅高となりました。
すかいらーく<3197> 日足(SBI証券提供)
今後も決算が集中する3月末にかけて、株主優待の拡充や新設が多数発表されると思われます。その理由として「市場変更」という狙いがあるのですが、すかいらーくはすでに東証1部のため、すべてがそうだとは言えません。優待優待の新設や拡充は株価にプラス材料となることや、総合利回りも増加するため、今後も注目していきましょう。
ポイント2:決算月変更に注目
ここ数年、大型株の決算月が変更される動きが目立ちます。3月が決算月の上場企業は全体の7割ほどになりますが、3月から12月に変更されるケースが出ています。
実は欧米企業の場合、12月決算が主流のため、グローバルに経営している会社だと決算月を変更したほうが都合がいい場合も多いようです。そうなると、今まで3月に集中していた配当金狙いの投資も分散化することができます。
増加する12月決算企業をチェックしてみるのも一つの戦略ではないでしょうか?
ポイント3:ヘルスケアREITに注目
近年、ヘルスケアREITというのが上場してきました。ヘルスケアREITとは、「有料老人ホーム」や「サービス付高齢者住宅」施設に投資するREITです。
住居、事務所、商業施設など従来の不動産とは全く違うタイプのため、特有のリスクもあります。ですが、
- 景気に左右されにくい
- 需要が増加し続ける
という特徴があります。また、分配金利回りも5%前後となっており、他のREITと比べて利回りは高めです。
ヘルスケアREITは現在、
- 日本ヘルスケア投資法人<3308>
- ヘルスケア&メディカル投資法人<3455>
- ジャパン・シニアリビング投資法人<3460>
と3社しか上場しておらず、時価総額も小さめです。
選択肢は少ないのですが、日本の人口動態や米国REITの事例をチェックしてみると、可能性があると思われます。
Next: これからは株式投資でも、大家さんのような「安定収入」が可能になる
まとめ:株式投資でも、大家さんのような「安定収入」が可能に
最後にまとめ。3月はIPO銘柄として、回転ずし大手のスシローグローバルHD<3563>やラーメン一風堂を経営する力の源HD<3561>など、個人投資家に人気の株主優待が期待できそうです。
また、ポイント1から3の流れを見ていくと、今後は株式投資でも大家さんのような戦略も立てられそうですね。
不動産大家の魅力は毎月一定した収入を得られることですが、株式の場合、配当金受取が3月に集中していました。しかし、決算月の変更やJ-REITも投資対象に加えることで、株式投資でも大家さんのように毎月配当金を受け取ることができそうです。J-REITの場合、決算月は1~12月まで各社バラバラです。
『日本株投資家「坂本彰」公式メールマガジン』(2017年3月6日号)より一部抜粋
※太字はMONEYVOICE編集部による
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サラリーマン時代に始めた株式投資から株で勝つための独自ルールを作り上げる。2009年10月、130万円だった株式資産は2015年に5000万円を突破。定期預金などを合わせた資産は1億円に。平成24年より投資顧問業(助言)を取得。現在、著者自身が実践してきた株で成功するための投資ノウハウや有望株情報を会員向けに提供しているかたわら、ブログやコラム等の執筆活動も行う。メールマガジン「日本株投資家 坂本彰 公式メールマガジン」は2014年まぐまぐマネー大賞を受賞。読者数2万人。雑誌等のメディア掲載歴多数。2016年12月1日『「小売お宝株」だけで1億円儲ける法』が日本実業出版社より発売!