ちょっと脱線。オバマ大統領のメッセージはなぜ「伝わる」のか?
image by: shutterstock
人の心に突き刺さるメッセージというのは大抵、複雑な英語ではなく【短い】ことが多い。その理由は口に出す方も想いが整理されきっていて、最も感情を乗せやすい。だからこそ聞いている方にも伝わりやすい。言われてみるとそんな気がしてきませんか?日本語でも同じだと思います。
シンプル、分かりやすい、言い切りやすい、覚えやすいがゆえに、素晴らしいと称賛されるケースもあれば、反対に過激発言だとして問題にされるケースもあります。でもそこが面白いところでもあり、短ければ短いほど、想いが乗りやすいのはどちらも同じです。
ちなみにスピーチが素晴らしく上手いと言われているオバマ大統領は、とても長い文を読む時も、短い文を口にする時と同じように、その文の中でキーとなる言葉を、とても力強く届けています。聞いてみるとわかるのですが、かなり緩急がはっきりしていて、どこで文が切れているのかわからないような読み方がとても特徴的な大統領です。まだピリオドが来ていない文の途中で、ピリオドが来たかのように1、2秒空けたりすることが多々あるので、きっと伝わりやすいスピーチになっているのだと私は考えています。
英語はシンプルでも十分伝わること。パワーがあること。お分かりいただけましたか?
シンプルだけれど伝わる英語のパターン。まだまだあります。もう少し見てみましょう
5. <中上級> 一般動詞+moreの組合せパターン
出典:jp.pinterest.com/pin/140737557081114451/
今度は動詞とmoreが組み合わさりました!
(上から)
手に入れる もっと 睡眠
飲む もっと 水
行う もっと エクササイズ
読む もっと
状態にする もっと 整理された
キレイにする もっと 頻繁に
探検する もっと
リラックスする もっと
持つ もっと 忍耐を
忘れる することを 「もっと」と
ベストを尽くすだけさ。
個人的には10番目の“FORGET DOING ‘MORE’”がとってもいいなあと思いました。
「“もっとやらなきゃいけない” とあまり考えないようにする」という目標です。
さて次はちょっと形が変わります。これもおもしろいですよ。
6. <中上級>比較級続出パターン
出典:jp.pinterest.com/pin/289356344794199039/
strong→stronger
brave→braver
kind→kinder
「er」をつけた比較級を使ったパターンです。
This is the year
今年はこんな年です
I will be
私がこんな自分になる年です
stronger braver kinder
もっと強くてもっと勇敢でもっと優しく
& unstoppable
そしてもう止められないくらいの勢いの自分に。
This year I will be
今年の私は
fierce
熱烈な私になります。
っっっかっこいいですね〜〜〜!
wantでなくwillを使う。
I will be 〜「私はこうなる」を使うと、wantとはまた違った凛々しさのような雰囲気が出てきます。
willはこれからの未来に関して述べる時に使う単語でもありますが、「意思」「意志」の意味も持っているので、強く読んだり、心を込めて発したりすると、とても力強い印象が生まれるんですね。willってカッコイイんですよ〜!