ベストセラー本で明かした、衝撃の「難病」告白
小松成美氏が著した『熱狂宣言』は、2015年8月に発売され、文庫も含めて累計10万部を売ったベストセラーである。本作によって、松村氏は自身が若年性パーキンソン病であると告白。パーキンソン病は現状、原因が不明で脳から神経伝達物質のドーパミンの分泌が減少するため身体の動きに障害が出る、治療が確立されていない難病である。
『熱狂宣言』(小松成美・著、幻冬舎・刊)
日本には約15万人のパーキンソン病患者がいると言われ、
ただし、症状を抑える薬の開発は進んでいて、映画でも確認できるが、薬が効いて調子のよい時は、病をあまり感じさせないほど健常に戻り、講演もできれば、歌も歌える、踊りも踊れる、習字も書ける、パソコンも打てる。知能に影響がなく、経営に全く支障がない。
しかし、薬が切れると、言語不明瞭、手足も動かず人に背負ってもらってようやく動けるくらいになってしまう。甚だしくは植物人間にしか見えないほど、寝たきりになる。しかし、松村氏によれば、外見でどう思われようが頭は冴えているので、考える時間が増え、むしろ集中力が高まったという。
縁深いドキュメンタリー映画の聖地・六本木で上映
映画『熱狂宣言』は2日、東京国際映画祭にて特別招待作品として上映された。鑑賞した人からは、「何があっても諦めない元気をもらった」、「壮絶な生き方に心打たれた」、「パーキンソン病がどういうものかわかってきた」、「株主総会のような社長業の裏面が見えた」など、さまざまな感想が寄せられており、主演・松村氏をあらゆる角度からプリズムのように照射した、全員一致の答えを導き出せない内容となっている。

映画『熱狂宣言』のワンシーン。(C)映画「熱狂宣言」公式サイト
「TOHOシネマズ・六本木ヒルズ」でのみの単館で、1日6回上映。上映時間は75分で、仕事の合間、仕事が終わってからも鑑賞できるスケジュール。公開期間は2週間を予定しているが、更新されてロングランとなる可能性もある。
なお「TOHOシネマズ・六本木ヒルズ」は、過去にアル・ゴア元米国副大統領が主演するドキュメンタリー映画「不都合な真実」を日本で単館上映して、2007年1月の公開以来1年以上、異例のロングランを続けた、いわばドキュメンタリーの聖地である。
六本木はDDホールディングスにとっても縁の深い地で、代表店である松村氏の故郷・高知の郷土料理、鰹やはちきん地鶏の藁焼きをメインとする「わらやき屋」などがあり、松村氏自身毎日のように界隈をよく飲み歩いている。

わらやき屋
そして、六本木駅前にある世界のビールやグリル料理を売りにしたラウンジ&バー「グラスダンス」を10月19日より、「熱狂宣言」のポップアップストア「熱狂カフェ」として営業中だ。

熱狂カフェ
六本木のど真中の人通りの多い場所にポップアップストアを出してしまう、外食企業ならではの宣伝手法が斬新だ。しかも、店内では、コーヒーマニアである奥山監督が監修し、UCCの鑑定士との共同作業でなめらかな舌触りと、豆とコクが最大限に引き立つ飲み味を追求したオリジナルブレンド「朝の熱狂宣言」(500円、税抜以下同)及び、高知県産柚子と生姜に七味唐辛子の薬味・麻の実、蜂蜜、レモンをトッピングしたテキーラベースのエナジードリンク系カクテル「夜の熱狂宣言」(900円)を発売した。
映画鑑賞の前後に、「熱狂カフェ」にてこのコーヒーやカクテルを飲めば、映画人や実業家になったような高揚した気分に浸れるというものだ。公開中、松村氏は「熱狂カフェ」に極力居るようにするそうなので、運が良ければ生の松村氏に会えるかもしれない。