ナショジオ賞作家が教える、美味いインド料理にありつく方法

 

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エッグカレー50ルピーとタンドリーロティ5ルピー×4枚。エッグカレーはゆで卵をマサラに入れただけだが、この組み合わせは意外に悪くない。昼食は超辛かったが、ここのカレーはマサラ控え目である。というか全然スパイシーじゃない。この程度では舌が物足りないと言っております。

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ムスリム食堂でチキンビリヤーニを食べる。全然期待していなかったが美味しかった。肉の旨味がご飯に染みている。やっぱりビリヤーニはムスリムに限る。50ルピー(80円)。

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ムスリム街の専門店で食べたチキン・ビリヤーニは、僕がこれまで食べたビリヤーニの中でもっとも美味く、しかももっとも安かった(20ルピー)。こういうアタリを引くと嬉しくなってしまう。肉はホロホロになるまで煮込まれ、スパイスの味が染みている。不思議なのは日本酒に似た香りがすること。アルコールを使うはずはないが、何の香りだろう?

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もちろん「ハズレ」を引いてしまうこともある。この日食べたターリーはひどかった。チャパティもパサパサで味がなく、ひよこ豆のカレーもグリーンピースのカレーもまったく味気ない(僕が苦手なのもあるが)。ただ辛いだけだ。100ルピー(160円)という値段に見合わない。

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その地域独特の郷土料理というのも曲者だ。インド中部マディヤプラデシュ州の郷土料理バフラは、チャパティを分厚くして炭火で焼いたもの。あのパサパサで口の中の水分をすべて吸収してしまうチャパティを、普段の3倍分厚くしたらどうなるのか。もちろん全然美味しくない。インドではときどき首をかしげたくなるような「地元の味」に出くわす。

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