今日の東京株式市場は円安により反発はしましたが、急伸する為の条件には不十分。そこで、チャートの型から、また今日の大引けから、今後の最高シナリオを計算してみます。(『相場コラム『わしの罫線』』橋本明男)
3ヶ月後に日経平均23400円前後は可能、ただ急落の可能性も残る
まずは明日のTOPIXに注目
円安傾向という事で反発は致しましたが、急伸する為の条件には不十分でした。
日経平均は64円高の19318円、TOPIXは4.43ポイント高の1554.68ポイント、出来高は概算16億株で終わっております。
明日はメジャーSQ。SQ算値はいくらになるかは分かりませんが、私はメジャーSQ前の日経平均の大引けだけを計算したチャートを持ち合わせております。
12月SQ前日の日経平均の大引けは18765円でしたから553円上がっております。これで3回連続高です。1年前、昨年3月のSQ前日は16852円でしたから、1年で2466円の上げです。
さてチャートの型から、また今日の大引けから、今後の最高のシナリオというものを計算してみますと、これより3ヶ月後、6月SQ前日である6月9日の大引けは23400円前後が可能です。その場合は夏までに25800円台が可能となります。
あくまでも計算上です。が、日経平均SQ前日のチャートは今日の段階でも大相場型となっておりますので、私は十分に期待しております。
日経平均株価 日足(SBI証券提供)
TOPIX 日足(SBI証券提供)
米ドル/円 日足(SBI証券提供)
では下げる事は無いのかと問われるならば、まだ急落の可能性は残っております。まず明日は週足が確定致しますが、大切なのはTOPIXです。本日1554.68ポイントで終わっておりますが、もしも明日、13ポイント高1567と終わって来れば、その時点で下げは無くなります。
明日、7ポイント安1547ポイントと終わった場合には、非常に不安の残るチャートになります。その場合は来週の月、火の2日間が重要となります。急落の場合、来週の火曜日には1502ポイントと来ます。当然月曜日は1525ポイントと2月27日の安値を切って来ますから、見ていれば分かります。
さて、しんどい日が続きますが、まず明日はTOPIXについて悲観もせず、楽観もせず、現実を受け止める時です。
では皆様の御健闘を祈ります。
『相場コラム『わしの罫線』』(2017年3月9日号)より一部抜粋、再構成
※太字はMONEY VOICE編集部による
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チャーチスト歴35年!【橋本罫線考案者】テクニカルのプロである橋本明男が毎日綴る相場コラム。日々の株式市場の動向から、短期的・中期的な相場の行方を予測。また、東証1部の銘柄を中心に、今が狙い目の個別銘柄の情報も掲載しています。