昨日は米国株は大きく値下がりを演じ、日本株も大きく値下がりすることになった。日経先物がザラ場だけで600円以上も下がるのは珍しいが、それでもまだ割高感は拭い去れない。(『持田有紀子のグローバル投資術~日経先物、FXの投資戦略に最強の味方~』持田有紀子)
※本記事は、『持田有紀子のグローバル投資術~日経先物、FXの投資戦略に最強の味方~』 2018年12月5日号の一部抜粋です。ご興味を持たれた方はぜひこの機会に今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。
慶応義塾大学法学部政治学科卒。野村証券入社、本社・商品本部で株式トレーダーを経て、女性初の総合職として本店営業部へ。株式オプション課や営業課を経験する。退社後は人事コンサルティングの分野で活動し、行動科学や心理学に基づく人事評価のためのコンピテンシーモデルの開発などに携わる。2005年にアルジャントレード(株)を立ち上げ、海外の先物市場や外国為替取引のノウハウの蓄積を活用した投資情報サービスに関わっている。現在、同社における代表取締役。マネーコンサルタント。
米国株に追従する日本株、大幅下落でもまだ割高感は拭い去れない
米国株は大幅安
昨日は米国株は大きく値下がりを演じた。といってもこれは月曜日の流れに沿ったものである。月曜日は確かに米国株は大幅高したが、ニューヨークオープンからはひたすら値下がりしただけなのだ。
NYダウ 日足(SBI証券提供)
ニューヨーク時間にトレードで参加していた人から見れば、落ちる一方だったという感触だろう。ダウ平均で言えば600ドル高で始まったものの、そこから300ドル落ちて終了している。だから、大幅安といったところが正しい。
日本株もつられて大幅安
そうした流れの後だけに、昨日の日本株も大きく値下がりすることになった。日経先物がザラ場だけで600円以上も下がるのは珍しいことだ。
日経平均株価 日足(SBI証券提供)
それだけ日本株には実体がないからだが、昨日の東京市場ではリスクの流れが見えやすかったのと、それに加えて見かけだけの米国株の高さだけを好感した買いが日本株にも出たことによって、余分なロングポジションが溜ったのも起因している。
Next: 日経先物はナイトセッションで2万2,000円の大台割れ。それでもまだ割高か
日本株の割高感は拭い去れていない
海外市場では米国株の安値模索がどこまでかを見極める場となりそうだったが、ニューヨーク序盤では意外に、ビッドの強い展開でスタートした。
しかしトランプ大統領が貿易交渉に関して強硬姿勢を示したことで、マーケットは全体的にリスクオフに傾いた。ようやく米国株が下げ始めると、日経先物はナイトセッションで2万2,000円の大台割れ。
日経平均先物 日足(SBI証券提供)
最終的に日経先物は2万1,575円まで安値を広げたが、このレベルというのはゴーン氏が逮捕される直前の水準であるだけに、まだ日本株の割高感は拭い去れていない。
12月5日(日本時間 12時00分)
日経=21910, 円債=151.59, JPY=112.95
※本記事は有料メルマガ『持田有紀子のグローバル投資術~日経先物、FXの投資戦略に最強の味方~』2018年12月5日号の一部抜粋です。日銀会合やFOMCなどの重要イベントを控えた今、平日毎日発行中のメルマガをリアルタイムで受信したい方は、ぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。
『持田有紀子のグローバル投資術~日経先物、FXの投資戦略に最強の味方~』(2018年12月5日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による
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