クボゲリで親子がスキーに熱中して上達
久保教官に習ったのは、子どもたちだけではありません。私も鍛えられたのです。もともと、大学時代にSAJの1級を取得し、一応インストラクターの見習いまでしていた私は、もうスキーを習わなくてもよいかと思っていたのです。今考えれば、あんなにヘタクソだったのに、なんと不遜なことでしょう。
しかし、子どもたちがみるみる上達していくのを見て、私も再びスキーを究めたくなってきました。スキー教室の夜のミーティングでは、教官が撮ってくれた子供たちの滑りのビデオを一緒に見るのです。まず、子供たちの上達スピードに圧倒されて焦ってきます。ビデオを見ながら、教官は子どもたちにアドバイスをすると同時に、親たちにも解説をしてくれます。それが、わかりやすくて勉強になるのです。
ですから、スキーエストで子どもを教官に預けている親御さんの多くは、自分たちもレッスンに参加していました。そこでの私たちの滑りを、ひそかに教官も見てくれていたこともあり、こっそりレッスンの時間外に教えてくれたこともありました。また、今回のようにクボゲリに参加して、教官の後を遅れないように滑る機会もありました。
そんな時は、いつも教官の滑りに驚かされる のです。

80歳になっても力強い久保教官の滑り
60代、70代と年を重ねても、若々しい滑りは変わらず、まったく年齢を感じさせないのです。20歳以上も若い私がついていけないほど速いのですが、それでいて、余計な力がまったく入っていないように見えるのです

毎回、教官が制作してくれる滑りのビデオは我が家の宝物です。
それに比べて、教官がビデオ撮影してくれた私の滑りを見ますと、要らないところに要らない力が入って、無理、無駄、ムラのオンパレード。見ているだけで疲れてしまいます。いつになったら、教官の境地に達することができるやら。それでも、教官のちょっとした一言、二言で今回も滑りが変わったから不思議です。