今週は危険な週という見方をしています。もちろん買い方にとってです。売り方にはチャンスの週になる可能性があると見ます。空売りの準備が必要でしょう。(『山の中の超相場観』)
※本記事は、『山の中の超相場観』2016年7月2日号の一部抜粋です。興味を持たれた方はぜひこの機会に今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。月初の購読は特にお得です!
今週の相場展望~買い方にとって危険な週、NYダウ反落の恐れ
海外株高でも日経平均は危ない
今週が「危険な週」となる理由はNYダウです。7月1日金曜日に高値が18002ドル。そこから上値が重くなり終値17949円。前場は強かったのですが、18000ドル台に到達してから上げ幅を削る展開でした。
NYダウ 日足(SBI証券提供)
この18000ドルが繰り返しになりますが今年のNYダウの高値です。持ち合い圏と見ることもできます。ですので18000ドルを超えて上伸すればさらに上値を追いかけることも可能ですが、現在の世界経済や米国の実体経済を考えた場合、それが可能かという問題に直面します。
無理とは言いません。英国FTSE指数は先週、異常な上がり方をして、金曜ついに年初来高値を更新しました。EUを離脱して英国経済に何がそれほど追い風なのか理解できません。しかし株価は高値追い状態。実体経済を無視して買われているのではないかと思えます。ご祝儀相場でしょうか。
英FTSETM100指数 日足(SBI証券提供)
ただ英国がいくら同盟国だからといって、米国経済に恩恵をもたらす程度も知れているでしょう(ドイツならまだしも)。したがって英国FTSE指数がNY市場をけん引するとはあまり思えません。
しかし米英株式指数は相場を作っていると当塾では何度か指摘しておりますが、この難局を逆手にとって無理やり上げてくる可能性も全くないわけではありません。
可能性としては常識で計りきれないと言いますか、決して高くないと思いますが。ただし、その強さが日経平均に連鎖する可能性は低いと思います。通貨安で上げてきますが、日本円は上昇する方向で、シカゴ先物は下落するケースが今年目立ちます。
シカゴ日経平均先物円建 15分足(SBI証券提供)
米ドル/円 15分足(SBI証券提供)
そういうことを総合して考えた場合、やはり今週は鬼門と言いますか、危険な週になりそうです。
Next: 月初の日経平均下落アノマリーはまだ解消されていない
月初の日経平均下落アノマリー
まず月初の日経平均下落アノマリーがまだ解消されたわけではないということ。次にNYダウの18000ドル天井のリズムで月曜から反落する可能性。この2点に注意したほうがいいでしょう。
日経225PERが13倍台そこそこという面からみると、まだまだ日経平均の反騰は続いていいはずです。週足で日経225PERは今週陽線反騰したばかりです。6月24日に今年最安値の12.62Pをつけて今週反騰しています。
明らかに下げ過ぎで過去1年、13倍を割ると日経平均は反騰に向かっていますから今週の陽線反騰もその流れです。
ですが先日当欄で書いたように、NY市場の反落の影響を受けないかが気になります。先週はさすがに反騰すると見ていましたが、4-5日反騰して反落するリズムが直近ありますので日柄的にも今週は気を付けるべきでしょう。
対応としては、買い銘柄ならこういう弱く不透明な地合いでも逆行高できる銘柄を買うことに尽きます。同時に戻り高値を狙った1570日経レバETFのヘッジ売り(空売り)です。そして大きく利益を狙わず損小利大に注意しながら確実に利益を得るつもりで臨みましょう。
地合い判定
日経平均
下降トレンドの戻りを試している段階という見方。
マザーズ
状況次第で調整入りする可能性あり。
ジャスダック
状況次第で調整入りする可能性あり。
※本記事は、『山の中の超相場観』2016年7月2日号の一部抜粋です。興味を持たれた方はぜひこの機会に今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。月初の購読は特にお得です!
『山の中の超相場観』(2016年7月2日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による
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