「小森純の彼氏を寝取った女」の裁判を傍聴。手を出したシャブと詐欺

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人気のメルマガ『今井亮一の裁判傍聴バカ一代』で今回紹介されているのは、タレント・小森純さんの彼氏を寝取ったキャバ嬢の裁判なんですが…、この女によると、歌舞伎町のキャバクラにはかなりの数の特殊詐欺関係者が出入りしているというから驚きです。

コテコテのキャバ嬢の8~9割はシャブ中だ

10時~11時、東京地裁722号法廷(52席、齊藤啓昭裁判官)で「詐欺幇助、覚せい剤取締法違反」の新件。

逮捕されたカリスマ読者モデルは『小森純の彼氏を寝取った女』」などと報じられた事件だ。

被告人は身柄(警察留置場)。ぴちっとした黒のパンツスーツ、スタイル良いね~! 根もとが黒くなり始めた長い茶パツを、あれは留置場でもらったのかブルーのゴムで後ろに結わえ、はっきりした顔立ち、鼻が高い。足もとは逃走防止の「便所スリッパ」だ。

人定質問で、職業を「接客業」と答え、裁判官が「飲食店従業員」かと確認した。新宿歌舞伎町のキャバ嬢(27歳)なのである。

公訴事実は、要するに、多数人で共謀して、被害女性(60歳)の親族が至急現金を必要としてるかに装い、受け子(現金受取役。以下同)が670万円の交付を…。

さらに、多数人で共謀して、東日本大震災の被災者が入る住宅をつくるに当たっての名義貸しをまず持ちかけ、名義貸しがトラブルになったから云々(うんぬん)を装い、被害女性(検察官いわく「79歳から80歳」。ちょうど誕生日の前後だったのかな)から受け子が200万円の交付を…。

検察官 「…の交付を受けるに際し、それぞれその情を知りながら…■■を現金受取役として紹介し、もって■■らの詐欺の犯行を容易にしてこれを幇助したものである」

詐話(さわ)は別なのに、受け子は同じ。ほ~、なるほど。

てかさ、俺がこれまで傍聴してきたところでは、受け子のリクルーターとかみんな共謀共同正犯として処罰されてたような。「詐欺幇助」って事件名は、ごくたまにしかない。本件はなぜ幇助?

シャブのほうは、吸引使用と、0.402gの所持だった。2件の詐欺幇助と、シャブの使用および所持について、起訴状にどこか間違ってるところはあるか…。

被告人 「いえ、ないと思います」

検察官の冒頭陳述等からメモできたところによれば、被告人は東京生まれ、高校を卒業後、会社員として稼働しつつキャバクラへ。2007年、つまり被告人が19歳か20歳のとき、勤務先のキャバクラで××と知り合い…2008年、●●(元暴力団員らしい)と交際、しかし●●は数カ月で、「振り込め詐欺」で懲役5年を食らい服役…2014年8月、被告人は再び●●と連絡を取り合うようになり…。

翌月、××から、ホストか出し子をやれる者を紹介してほしいと頼まれ、その後、●●と××の間に入って連絡を取り合い…。

現金の受取役(出し子または受け子)の取り分は被害金額の3%、詐欺グループに紹介した××は2%、などと知ったうえで、被告人は、貸しをつくっておけば客として来店してくれるかもしれないと考え、■■(本件詐欺2件の受け子)と□□を紹介した…。登場人物が多く、いろいろからみあってるんである。

甲3、4号証は、670万円の被害者(60歳)の調書。

甲3号 「午前11頃、電話…もしもしお母さん…風邪ひいて調子悪い…上司と口論…ケータイ忘れた…」

息子を装う者は被害者から、本人、夫、長女の携帯電話の番号を聞き出し、いったん電話は切れた。そして翌日…。

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