「小森純の彼氏を寝取った女」の裁判を傍聴。手を出したシャブと詐欺

 

甲4号 「会社の金を使い込んでしまった…670万円…」

その種の詐欺について、警察庁がホームページで注意喚起してるのは誰も見ないにしても、テレビ等でさんざんやってるじゃん。なんで続々と騙されるのか。やっぱ、当事者感の欠如、だろうと思う。飲酒運転によるとんでもない事故が続々と報道されても、結局は他人事、「事故さえ起こさなきゃ大丈夫と思った」と言って事故を起こす者が続々といる、それと同じ心理機制なんじゃないか。俺の心もたぶん同類だ。

甲11~13号証は●●(上記、一時期被告人と交際していた元暴力団員)の調書。

甲11~13号 「以前、オレオレ詐欺で懲役5年の判決を受け…平成26年(2014年)4月1日出所…父親の不動産会社で働いていたが6月に辞め…その頃、名前を言えないAさんから、架け子や受け子や投資詐欺を持ちかけられ、断ったら、詐欺の集金役の話を持ちかけられ…集金役、受け子、受け子の紹介者、併せて15%…受け子が逃げないよう5%を払うよう…」

●●は別の2つのグループでも集金役を勤めたんだという。詐欺システムは完全に出来上がっており、あとは人員の供給、そういうことなんだね~。

甲11~13号 「被告人は要らないと言ったので報酬は払わなかった

ほ~、本件被告人は報酬目的で受け子を紹介したわけじゃないのだ!

何号証かメモしきれなかったが、上記××(キャバクラの客)の調書は…。

××調書 「被告人とは9年前、ホストをしていたとき知り合った…ホスト時代の客に、オレオレの出し子の仕事をしている人がいた…日当1万5,000円から2万円もらえると言っていた…出し子を紹介できそうな人として被告人のことが頭に浮かんだ…そこで…後日被告人が電話をかけてきて、そういえばブラックな仕事なんだけどさ、元彼のとこに新しい部署ができて人がほしいって…お金を取りに行く仕事…元彼のとこは大丈夫…みんな1年くらい捕まってないらしいよ…その後、被告人を介して…らを紹介した…」

聞いてると、新宿歌舞伎町のキャバクラやホスクラ(ホストクラブ)には特殊詐欺関係者、周辺者が、入り乱れて当たり前にいる、かのような。

被告人が当時いたキャバクラの店名が出てきた。「ア●●●●」。現在もあるのか知らないが、けっこう高額な店らしい。歌舞伎町の高額なキャバクラで羽振り良く遊んでる若者の多くは、特殊詐欺関係…マジそうなのかも! と思えた。警視総監が遊び人の金さんと称してそういうキャバクラへ潜入し、桜吹雪の刺青(いれずみ)をチラ見せすれば、特殊詐欺シンジケートを壊滅できそうっ(笑)。

甲21~23号証は、別の共犯者の調書。

甲21~23号 「見張り役…●●と知り合い、指導を受けた…偽名を使うように…携帯電話が入っているロッカーの場所を…被告人とは2年ほど前、知人のマンションで知り合った…コテコテの歌舞伎町のキャバ嬢と聞いた…コテコテの歌舞伎町のキャバ嬢の8割か9割はシャブ中と聞いていた…薬、手に入らないの? と…」

乙1~6号証は被告人の調書。検察官が要旨を読み上げた。

乙2号 「××は8年くらい前に、当時被告人が働いていた(歌舞伎町の)キャバクラに客としてきた。その後、被告人が六本木へ移ったとき客として来てくれて、そこから連絡先を交換しあった。××はキャバクラや風俗のスカウトマンをしていた…●●は7年くらい前に客として来てくれて交際するようになった。しかし●●は覚せい剤の影響か、家の窓ガラスに自転車を投げて割ったり、被告人とお客さんの関係を勘ぐってお客さんを殴ったりしたので、怖くなり、別れた…」

その後、●●は刑務所へ入り、手紙が何通も来て、被告人は1通だけ返事したそうな。ちなみに六本木のキャバクラは間もなくつぶれたようで、被告人は歌舞伎町へ戻る。

懲役5年を服役して出所した大川が、被告人と連絡を取りたがっていることを客から聞き…。

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