アメリカ大統領選挙が終わりました。僕の予想通り、トランプが当選しました。トランプ大統領誕生後の相場はどうなるか?今日は、僕の「次の予想」をお伝えしたいと思います。(『長谷川雅一のハッピーライフマガジン』長谷川雅一)
プロフィール:長谷川雅一(はせがわまさかず)
1959年、岐阜県生まれ。株式会社プレコオンライン(金融商品取引業)代表取締役社長。2000年より株式投資の研究を始め、日本で初めて「株の自動売買」という言葉を使った著書を出版。株式投資の世界では、「株の自動売買」ブームの火付け役として知られている。現在は、自動売買ソフトの開発、投資教室、メルマガの執筆など、多忙な日々を送っている。
年末1万8000円への道。反発一巡後はまず2番底を探る可能性も
4つの予想が的中
最近僕は、以下のような予想をしていました。
※予想記事1、予想記事2、予想記事3
- 近々、日経平均の暴落がある
- 暴落すると日経平均は1,000円程度下がる
- トランプ氏がアメリカ大統領になる
- トランプ氏の当選後は円安、株高になる
4つ目の予想については、まだ少し日数を経ないと何とも言えませんが、とりあえず日経225先物は、すでに9日の終値から500円ほど反発し、米ドル/円も104円付近まで反発していますので(編注:本稿執筆時点)、9日夜の段階で、4つの予想がほぼ的中したことになります。
また、一部のアナリストさん(たとえば有名なM証券のHさん)が、「トランプが当選したらドル円は95円もありえる」と言っていましたが、僕は、「あまり大きく円高が進むことはないのでは?」と予想していました。
これについても、今のところ僕の予想通りで、極端な円高にはなっていません。
こうした僕の予想ですが、チャート分析、ニュース分析、そして実戦で培った相場観、さらには若干の「霊感(=予知能力)」によるものです。また、チャート分析については、僕独自の理論「Market Dynamics」と「Price Movement Theory」を使っています。
トランプ氏の勝因は何だったのか?
トランプ氏の勝因ですが、やはり、FBIの捜査の影響が大きかったように思います。しかも選挙直前になって「クリントン氏の訴追なし」という「結論」が出たことが、かえって、トランプ氏にとっての「追い風」になったのでは、と見ています。
つまり、クリントン陣営は「訴追なし」というニュースに「安心」してしまったのではないか、と思うわけです。「もう大丈夫。私が投票しなくても彼女は当選する」と、支持者が油断した。そのため、最後の得票数に「伸び」がなかったのではないか、と。
逆にトランプ氏の支持者たちは、「これは大変だ。最後まで気が抜けないぞ。がんばろう!」と結束を固めたように感じました。
「訴追なし」というクリントン氏にとっての朗報(=トランプ氏にとっての「悲報」)が、トランプ陣営の危機感をあおり、トランプ氏のラストスパートにつながったと思うのです。
クリントン氏は、選挙前に、まるで「勝利宣言」のような、あるいは「もう大統領になったかのような」スピーチをしていました。
「ここまで安心して大丈夫なのかな?」と思って見ていましたが、こうした「油断」が、大差での敗北の一因だったのではないか、と思います。
Next: もともとトランプ有利だった/暴落時ほど利益を出しやすい日はない
もともと「トランプ氏が有利」だった
米大統領選挙前の「特番」を見ていると、だいたい70%~90%が、トランプ候補の話題で占められていました。
つまり、トランプ氏は、今回の選挙で「話題を独占することに成功していた」のです。要するに、もともと選挙戦を有利に進めていた、とも言えるわけです。
こうした状況も見ながら、僕は「トランプ有利では」と予想したのですが、まさか、ここまでの大差で勝つとは思いませんでした。
今回のアメリカ大統領選挙では、「マスコミが、クリントン氏が有利に見えるよう情報操作している」というウワサが出ていましたが、実際にそういうことがあったのかもしれませんね。
「下げれば買い」はできましたか?
ところで、友人や知人に、「株をやっている」と言うと、昨日のような暴落があったとき、
「トランプショックは大丈夫だった?損をしたのでは?」と心配されることがあります。
でも、実際は逆です。昨日のような暴落の日ほど、利益を出しやすい日はありません。
僕自身、昨日1日、ロボトレーダーのシグナル配信をやりながら、自分のトレードもやっていました。
今は、大きなロット数のトレードはやっていませんので、1日で13万円あまりの利益にとどまりましたが、自分のセオリーにしたがって、高いところで売り、安いところで買っていただけで、とてもラクに勝てた印象です。
ちょっと不謹慎かもしれませんが、正直、「毎日、こういう暴落があったら儲かるのに」と思ってしまいます。
ウチの自動売買ソフト、ロボトレーダーの売買でも、昨日は、安いところで日経レバレッジETF<1570>を買いました。おそらく、明日以降、利食いができると思います。
読者の皆さんにも、前回の記事で、「大きく下げれば買いですよ」とお伝えしましたが、昨日の暴落で、うまく買えましたでしょうか?
Next: 今後の日経平均株価と米ドル/円相場のポイントは?
この後の動き
今回の選挙では、共和党のトランプ氏が大統領になっただけでなく、アメリカの上院、下院ともに共和党が優勢となりました。
つまり、トランプ氏は、かなり思い通りの政権運営ができる状態で、大統領に就任するわけです。
まさかトランプ大統領が、核ミサイルの発射ボタンを押したり、メキシコとの国境に、実際に壁を作ることはないでしょう。
しかし、かなり思い切った政策が出てくる可能性は高いと思いますし、それは日本にも少なからず影響を及ぼすでしょう。
相場は、「大統領が、いかんなくリーダーシップを発揮できる政権運営」を好感します。したがって、今後はリスクオン(円安=ドル高、株高)のムードが続きやすいと予想しています。
為替は円安方向に振れやすくなりますし、日経平均について言えば、すぐにでも17,000円付近まで値を戻すのではないか、と予想しています。
トランプ発言による「波乱」と「2番底」に要注意!
ただし!何と言っても、あのトランプ氏が実際に大統領になってしまったわけですから、今後は、彼の発言ひとつで、米ドル/円が1日に2円~3円急落する、といった「波乱」が、十分に起こりえます。
また、そういった「波乱」が「たびたび起きる」状況になるかもしれませんので、警戒しておかなければなりません。
Next: 17,000円付近まで戻した後、「2番底」を経て年末18,000円を目指す
「2番底」を経て年末18,000円を目指す
今後の日経平均がどうなるかを予想します。
日経平均のチャートを見ると、「いったん17,000円付近まで戻したあと、調整(下落)局面に移る可能性が高い形」になっています。
日経平均株価 日足(SBI証券提供)
要するに、このあとの戻りが一時的なものに終わり、そのあと、いわゆる「2番底」がありえるので、注意深くトレードしなければならない、というチャートになっているわけです。為替も同様の動きになる可能性があります。
僕は、日経平均は、年末に向けて、多少の「波乱」をくぐりながらも「18,000円を目指す動き」になるだろう、と予想しています。しかし、18,000円到達への道は、なかなか「険しい」ものになるかもしれません。
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『長谷川雅一のハッピーライフマガジン』2016/11/9号より一部抜粋、再構成
※記事タイトル・太字はMONEY VOICE編集部による
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