株式市場は北朝鮮を無視し続けています。恐ろしい状態に突入しているという実感は、ほとんどの日本国民にもないでしょう。しかし現実はどうでしょうか?(『バフェットの眼(有料版)』八木翼)
いよいよ本気で北朝鮮がヤバイ。米朝戦争が起こる可能性は…?
北朝鮮の「核とミサイル」明確なリスクに
株式市場は北朝鮮を無視し続けていますが、そろそろ考慮しなければならないリスクになってきています。というのも、これまでの北朝鮮の行動は「たんなる威嚇」で済んできたかもしれませんが、核兵器を保有しているという明確な事実をもって、対処する必要性が出てきたからです。
北朝鮮は7月4日にミサイルを発射しました。これに対してトランプ大統領は、Twitterで以下のように述べています。
North Korea has just launched another missile.
Does this guy have anything better to do with his life?
Hard to believe that South Korea … and Japan will
put up with this much longer.
Perhaps China will put a heavy move on North Korea
and end this nonsense once and for all!(北朝鮮が、別のミサイルを発射した。
この男は、人生でほかにするべきことがないのか?
韓国…そして日本がいつまでも我慢していられるとは思えない。
おそらく中国が北朝鮮に対して力強い働きかけをして、
このナンセンスな行為を今回限りで終わらせるだろう。)
中国は北朝鮮へ石油を供給しているので、それを止めれば北朝鮮は一貫の終わりとのことですが、実際はそんな単純は話ではないと考えています。石油のバックには中東各国もいますし、中国も普通に北朝鮮と貿易しています。
※参考:中国、北との貿易なお16%増 制裁の実効性乏しく、石油輸出など増大続く 1~4月 – 産経ニュース(2017年5月23日配信)
米国には、北朝鮮を攻撃する、もしくは北朝鮮の核保有を追認するという、2つの選択肢が示されています。
Next: 留学生を殺され、ミサイルを発射されたトランプは反撃に出るのか?
北朝鮮の「出口戦略」とは?
北朝鮮の出口戦略とは何か? これは間違いなく、核保有を認めさせることでしょう。
核保有を認めさせることができれば、小国北朝鮮が大国アメリカとの戦争に勝利したとも言えます。
北朝鮮のミサイルは、すでに日本の排他的経済水域内に落下しています。憲法の言う「武力行使」は、武力攻撃が発生した場合に対して行われます。日本はすでに、武力行使を取っても問題ない状態であると考えています。
武力行使を行うための3つの要件があります。
- わが国に対する武力攻撃が発生したこと、またはわが国と密接な関係にある他国に対する武力攻撃が発生し、これによりわが国の存立が脅かされ、国民の生命、自由および幸福追求の権利が根底から覆される明白な危険があること
- これを排除し、わが国の存立を全うし、国民を守るために他に適当な手段がないこと
- 必要最小限度の実力行使にとどまるべきこと
現状がこれらの要件に該当しないとは言えません。恐ろしい状態に突入しているという実感は、ほとんどの日本国民にないでしょう。
Next: 「トランプのアメリカ」が戦争をしない理由のほうが実は少ない
戦争をしない理由のほうが少ない
米国の北朝鮮への敵意は明確です。留学生が殺害されたこともあり、大統領であるトランプは、すでに空母を派遣しています。
では、米国が北朝鮮を攻撃する可能性は、どの程度あるのでしょうか? 実際に戦争が起こるのかどうかを考えてみましょう。
戦争は、米国が北朝鮮を攻撃するか、北朝鮮が他国を攻撃するかのどちらかによって発生します。ベイズ統計から考えれば――(続きはご購読ください。初月無料です<残約3100文字>)
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※本記事は、『バフェットの眼(有料版)』2017年7月3日号の抜粋です。ご興味を持たれた方はぜひこの機会に今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。
『バフェットの眼(有料版)』2017年7月3日号より抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による
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