再び投資家を失望させたフラッシュ・クラッシュ
ビットコインは2月24日、22時55分頃まで4,200ドル台で推移していたものの、わずか20分ほどで9%近くも下落。年明けからの揉み合いからようやく上昇へ向かうかと思われた矢先のフラッシュ・クラッシュに、頭を抱えた投資家は多いだろう。ビットコインは現在、3,900ドル付近で推移している。
2017年末からのチャートを見ると、その盛り上がりと落ち込みぶりがよくわかるだろう。ビットコインに期待を寄せていた中国の投機マネーは、いったいどこに行ってしまったのだろうか。
中国はビットコインを見限って金(ゴールド)へ向かう
一時は中国の投資家から一般市民までがこぞって買い漁ったという声もあるが、今や見る影もない。中国政府がビットコイン規制を強化して「全面排除」に動いたことも要因の1つだろう。
そして、その中国政府をはじめ、ここ数年にかけて各国が気になる動きを見せているようだ。
ドル崩壊を前提とした中国、ロシア、インドの金(ゴールド)購入は依然として続いていますが、トルコ、カザフスタン、ポーランド、ハンガリーなどの東ヨーロッパの国々の政府系銀行も、果敢に金(ゴールド)を買っているのです。
特に、ロシア、トルコ、カザフスタンの購入額は、この半世紀で最高額に達しています。
もちろん、去年11月5日から米国による経済制裁が再開されたイランでも、金(ゴールド)の備蓄が進められています。
まさに、金(ゴールド)の地球規模での移動が起こっているのです
出典:間近に迫る世界同時不況と、加速するドル離れ~地球規模でゴールドへの移動が起こっている – マネーボイス(2019年2月19日配信)
中国政府は米ドルに対するヘッジとして、ビットコインに見切りをつけ、今まで着々と増やしてきた金(ゴールド)に焦点を絞ったという見方だ。
中国の計画は、最終的には金融システムの中でゴールドが最重要な役割となるような道程までの長期的なものだろう。金融システムの次の段階は、ゴールドがシステムの中で支配的な位置を占めるようなもので、それに備えている。そうなれば、金価格がさらに大きく上昇すると中国は考えていると思う。
出典:中国が極秘裏に描く「世界金融戦争の終盤戦略」~金買い増しと資金流出のウラ – マネーボイス(2016年3月17日配信)
個人投資家が金(ゴールド)に投資するなら
世界的にも金(ゴールド)への注目度が高まっている今、個人投資家はどうやって投資を始めるのが正解なのだろうか。
金先物・金ETFなど投資方法がいくつかあるなか、ペーパーゴールドを信用できない投資家の間では「純金積立」が選ばれているという。
その選定基準となっているのが、少々高い購入手数料を払ってでも、現物かつ特定保管(純金積立会社の資産と投資家の金を分けて管理する保管方法)であること。また金現物というと高額なイメージがあるが、少額を少しずつ積み立てて金を購入し、自分のペースで資産を増やせることも注目されている理由だという。
株や投資信託は暴落すると紙切れになってしまう場合が、金現物ならばそれ自体に価値があるので、資産は保全されやすいと考えることもできる。来たるインフレへの備えとしてコモディティ(商品)に資金を移したい投資家にとっては、当然の選択なのかもしれない。
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