12月15-16日の米FOMCが転機となる可能性
仮に、1ヶ月の調整で十分ということなら12月15-16日に開催される米FOMCが転機となる可能性がある。
ここで、予定通り利上げが決まれば、長くに渡って利上げ問題を言い続けてきただけに織込み済みとしてNYダウが上昇に転じる可能性があるだろう。
また、利上げ見送りなら、当然、好感の展開が予想される。いずれにしてもFOMCは重要なポイントといえる。
政府の景気対策に左右も
ただ、日経平均がNYダウに対し1ヶ月遅れで動いているという前提でみれば、12月1日の戻り高値から1ヶ月後の年明け1月に底入れということになってくる。年内は、日経平均の大きい活躍は難しいということになる。
物色対象でも日本の市場は気迷いがみられる。
トヨタ自動車<7203>など主力のグローバル銘柄は、足元の円高で上値を追って買い上がるには難しい。一方、中低位銘柄にも東証1部の出来高が薄い状況では手掛け難い。結局、主力株の押し目狙いと材料系銘柄を手掛ける程度の展開といえる。

トヨタ<7203> 日足(SBI証券提供)
政府が景気対策を打ち出してくるかどうかが注目される。2017年の消費税では食品及び食品加工品を除外する方向のようだが、果たして今の景気状況で消費増税自体が可能なのだろうか。
仮に、金融の量的緩和策が年明けにでも出ればビッグプレゼントとなるだろう。年内はあと12営業日を残すのみ。日経平均が2万円を突破して上伸することは難しそうで、高値圏でのモミ合いの展開だろう。
『日刊株式投資情報新聞』2015年12月11日号より
※記事タイトル・リード文・本文見出し・太字はMONEY VOICE編集部による
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