今回は会計ソフトを中心としたERPサービスを提供するfreeeの2021年6月期第1四半期の決算書を読み解きます。なぜ同社の株価は高値水準にあるのでしょうか?(『決算が読めるようになるノート』シバタナオキ)
※本記事は有料メルマガ『決算が読めるようになるノート』2021年1月3日号の抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。
AppGrooves / SearchMan共同創業者。東京大学大学院工学系研究科技術経営戦略学専攻 博士課程修了(工学博士)。元・楽天株式会社執行役員(当時最年少)、元・東京大学工学系研究科助教、元・スタンフォード大学客員研究員。
会計ソフト・freeeの株価が激高なのはナゼ?
私のYouTubeチャンネルでは、決算読み解き実況中継をしています。おかげさまでYouTubeのほうも多くの方にご覧いただいているのですが、特に忙しいビジネスパーソンの方たちから「YouTube動画の内容を知りたいが、動画を見る時間がない」というお声を多数いただいています。
この記事では、上の動画の内容をスクリーンショット付きで文字起こししてあります。動画を見る時間はないけれど、内容を短時間でおさらいしたいという方に最適です。

フリー<4478> 日足(SBI証券提供)
freee 2021年6月期 第1四半期決算の全体の印象は?
――(Risa)皆さん、こんにちは。Risaです。今回は、freeeの2021年6月期第1四半期の決算について、シバタさんと一緒に読んでいきたいと思います。シバタさん、よろしくお願いいたします。
――freeeは2012年に創業、スモールビジネス向けにクラウド会計ソフトを中心としたERPサービスを提供しています。会計ソフトの他、マイナンバー管理ソフトや人事部ソフトなども企業向けに提供しており、2019年12月にマザーズへ上場しました。
――今回の決算を見ると、ARRは85.5億円(前年同期比+49.0%)、売上高は22.25億円(前年同期比+49.2%)で順調に成長していると思います。今回の決算全体の印象はいかがでしょうか?
(シバタナオキ)まず、ARRの伸びが前年同期比で+49%ということで、約50%増というのは成長率としてはとても高いと思います。まだまだ売上成長の勢いが続いている印象です。