■NY株式:NYダウ153ドル安、原油安や長期金利高を嫌気
米国株式市場は反落。ダウ平均は153.07ドル安の32862.30ドル、ナスダックは409.03ポイント安の13116.17で取引を終了した。米国とロシアの対立悪化、バイデン政権がより強硬な姿勢で臨むとされるアラスカ州での米中外交トップ会談を控えた地政学的リスクへの懸念に寄り付き後、下落。ダウは経済活動の再開期待に上昇に転じ、連日で史上最高値を更新したものの、原油価格の下落や予想外に増加した週次新規失業保険申請件数で労働市場への懸念がくすぶり引けにかけて再び下落した。長期金利の上昇がハイテクの重しとなり、ナスダック総合指数は終日軟調。セクター別では、銀行や保険が上昇した一方、エネルギーや自動車・自動車部品が下落した。
家庭用品の小売り、ウィリアムズ・ソノマ(WSM)は予想を上回った四半期決算が好感され、大幅高。イベント会社のライブ・ネーション・エンタテインメント(LYV)は、ニューヨーク州がコンサートの開催を4月1日から承認する計画を発表したため業績回復期待に上昇した。保険会社のハートフォード・ファイナンシャル(HIG)は同業のチャブ(CB)による買収の憶測を受けて大幅上昇。一方で、ディスカウント小売りのダラー・ゼネラル(DG)は決算が予想を下回り、下落した。石油会社のエクソンモービル(XOM)も原油価格の下落が影響し、下げた。
バイデン政権は5月中旬までに旅行規制の緩和を検討していると報じられた。
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■NY為替:米長期金利高でユーロ売り強まる
18日のニューヨーク外為市場でドル・円は、109円22銭まで上昇後、108円82銭まで反落し、108円89銭で引けた。10年債利回りは昨年1月来の高水準に達し、米3月フィラデルフィア連銀製造業景況指数は予想を上回ったことからドル買いが一時強まった。しかし、新規失業保険申請件数が増加したことから、ドル買いは後退。
ユーロ・ドルは1.1948ドルから1.1906ドルまで下落し、1.1916ドルで引けた。景気回復の遅れを懸念したユーロ売りが優勢となったが、欧州医薬品庁(EMA)がアストラゼネカ製のワクチンを正式に支持したため、ユーロ売りは一段落した。ユーロ・円は130円30銭から129円60銭まで下落した。ポンド・ドルは1.3967ドルから1.3898ドルまで下落。英中央銀行は政策金利や債券購入プログラム規模を据え置くことを決定し、早期利上げ観測は後退したことから、ポンド売りが優勢となった。ドル・スイスは0.9268フランから0.9305フランまで買われたが、その後は0.9268フランまで反落。
■NY原油:大幅続落で60.06ドル、時間外取引で59ドルを下回る
NY原油先物5月限は、大幅続落(NYMEX原油5月限終値:60.06 ↓4.57)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物5月限は、前営業日比-4.57ドルの60.06ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは58.28ドル−64.88ドル。ニューヨーク市場の序盤にかけて64.88ドルまで買われたが、米長期金利の上昇やドル高を警戒して売りが急速に強まる展開となった。米国株式の反落も嫌気され、通常取引終了後の時間外取引で59ドルを下回り、一時58.28ドルまで一段安の展開となった。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 38.94ドル +0.99ドル(+2.61%)
モルガン・スタンレー(MS) 83.94ドル +0.08ドル(+0.10%)
ゴールドマン・サックス(GS)348.00ドル +3.05ドル(+0.88%)
インテル(INTC) 63.73ドル -2.06ドル(-3.12%)
アップル(AAPL) 120.53ドル -4.23ドル(-3.39%)
アルファベット(GOOG) 2036.22ドル -54.86ドル(-2.62%)
フェイスブック(FB) 278.62ドル -5.39ドル(-1.90%)
キャタピラー(CAT) 230.68ドル -2.95ドル(-1.26%)
アルコア(AA) 31.19ドル -0.62ドル(-1.95%)
ウォルマート(WMT) 130.01ドル -1.72ドル(-1.31%)
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