2017年8月1日に日本証券アナリスト協会で開催された、株式会社デファクトスタンダード2017年9月期第3四半期決算説明会の内容を書き起こしでお伝えします。IR資料
2017年9月期第3四半期決算説明会
尾嶋崇遠氏:みなさまおはようございます。デファクトスタンダード代表取締役社長の尾嶋でございます。
早速ではございますが、お手元の資料に沿って、デファクトスタンダード2017年9月期第3四半期のご説明をさせていただきます。
2017年9月期 3Qハイライト
第3四半期のハイライトということで、4点記載させていただきました。
まず1点目の買取に関しては、3Qは準繁忙期と言い続けておりますけれど、マス広告の実施により堅調に推移しました。
2点目の販売に関しては、以前までは1販路の依存がありましたけれど、自社販路・海外販路への転換が進んでおります。
3点目の業務コストは、私どもの大きな変動コストになるんですけど、この部分の継続改善が進んでおります。
4点目の年間計画に関しては、概ね予定どおり進捗しております。
2017年9月期 3Q決算損益(対前3Q)
具体的に、まず数字面をご説明させていただきます。
売上高は、前第3四半期に対して9.7パーセント増の80億円です。
仕入高は、ブランディア買取サイトの新CM投下により、前第3四半期に対して9.7パーセント増の39億円で着地しています。
売上総利益は、前第3四半期同様(売上比)51.4パーセントの着地となっております。
営業利益は、広告宣伝費は前第3四半期に対して7.8パーセント増の11.6億円。雑給は同18.1パーセント増の7.5億円です。
人材派遣費等を含めた業務効率は改善しているというところでございます。また買取・販売商品の単価下落に伴い、物流関連費用が若干上昇しました。
2017年9月期 3Q末貸借対照表(対当2Q末)
B/Sに関しましては、記載のとおりということで、自己株式取得等をやっております。
フリマ伸長によりマーケットは継続拡大
次に第3四半期の取り組みです。今やはり、マーケットとしては右肩上がりに伸びているのですが、外部環境が変わってきているということがあります。
とくにここに記載があるとおり、引き続きフリマアプリが台頭しているというところで、マーケット全体としては伸びているんですけれど、「High brand」「Second brand」「Casual brand」のジャンルによって、いくばくかの好不調が出てきております。
各社を見ておりますと、買収や店舗を拡大させていくことで補っているかたちになっていますけど、マーケットの大きな流れとしては、少し工夫を重ねていかないと、勝ち組・負け組が出てきているのかなと思っております。
そういった意味で、当社としましては、戦略上どこで戦うか、どこで当社の強みを発揮するかというところを切って、引き続き成長していくということでございます。
今、本当にマーケットとして混沌としているんですけれど、この部分をしっかり勝ち抜けば、次のフェーズが見えてくるのかなとは思っています。
四半期数字は概ね計画通り
四半期の数字としては、概ね計画どおりで書かせていただきました。
前期は黒字が出ていたのですが、今期は1,900万円ほどマイナスになって着地しております。残りの第4半期でどれぐらい稼ぐかいうところがありますので、後ほどご説明させていただきたいと思います。
販売〜マルチチャネル化のさらなる推進〜
販売についてお話しさせていただきます。こちらも少し変化が見られてきております。2点ほどありまして、これまでそれほど注力していなかった自社販路が伸びてきているというところ。
あとは海外販路です。こちらは他社さんも力を入れていることもありますけれど、当社も数字として伸びてきているということでございます。
これまで1社に販路を依存してきたということで、販促時期も決まってくるというか、例年同じような伸び方をしているのですが、この販路の配分の変化によって、クォーターベースの収益の反復の仕方も変わってきているということです。
もう少し具体的に申し上げます。自社販路ですと、やはり自社での融通がすごく利きますので、売上の立て方や販促の仕方が自由になってくるという側面があります。
海外販路ですと、わかりやすいところで言うと、日本が夏に対して、オーストラリアが冬だったり、そういったところの国内の地合いや季節性があります。
あとは、いわゆる裁定取引という国内外の価格の取り方が出てきておりますので、従来であれば閑散期になるんですけど、こういったところを使いながら収益を作っていく体制が出てきたということであります。
買取①〜“セカンドブランド”注力で買取増〜
買取に関しましては、いつもご覧いただいている四半期ごとの買取商品数の推移になっております。こちらは「Second brand」に注力しているということもあり、引き続き(前第3四半期比)25パーセント増となっております。
買取②〜テレビCMの投下と認知度の向上〜
買取の2つ目のトピックスとしましては、「ブランディア」の延べ利用者数が200万人に拡大してきたということで、グーグル検索数の推移も順調に伸びているということであります。
買取③〜テレビCMが好感度カテゴリー1位を獲得〜
買取の3つ目のトピックスです。前回の決算説明でも少し触れさせていただきましたが、CMを継続的に実施している中で、今回よりインパクトのあるCMを施策としてやりました。
そうすることによって、CM総合研究所調べの「CMの好感度カテゴリー」で1位となりました。
やはりCMの使い方として、申し込みの獲得ということもあるんですけれども、いかにお客さんにインパクトを出すかということが非常に重要だなと思っております。
そういう意味では、ただ単に継続的に打って、認知度を拡大させていくということに加えて、端的に印象付けることができたのは非常にプラスに考えており、このノウハウは非常に重要なものだなと思っております。
あとはやはり、当社としては、買取というサービスを使っている既存のお客さまに加えて、いかに新しいお客さんをマーケットに呼び込むかということが非常に重要だと思っています。
そういう意味では、(前3Q比)36パーセント増とありますけれども、今回新規のお客さまが増えたということに関しては、ある程度結果が出たのかなと思っております。
経費:業務人件費関連〜クラウドワーカーを大幅拡大〜
次に、業務人件費です。こちらは私どもの販管費の中で大きく占める部分でもあるのですが、こちらにも変化が出ておりますので、触れさせていただきます。
すでにリリースを出させていただいたのですが、クラウドワーカーの人数が400名ということで、拡大しているとお伝えさせていただいております。
これにより販管費に占める人件費が変化しているということで、現在の労働環境において採用難ということがあるんですけれども、当社ならではの仕組みを拡大させながら、変動費である業務委託費をこのようなかたちで転換させていくことができていると思っています。
これは当社ならではの資産だと思っておりますので、これを拡大しながら、今回チェック機能を付けましたけれど、このような機能を順次付けていくことによって、コストの部分でより大きく貢献していく部分があると思っております。
経費:業務人件費関連〜トータルコスト削減〜
結果、クラウドワーカーによる「業務委託費」の比率が継続的に大きくなって、全体の人件費がどんどん削減されていくというイメージを持っております。
販売①〜マルチチャネル化のさらなる推進〜
第4四半期以降の取り組みに移らせていただきます。
当社の販売戦略としましては、引き続きマルチチャネル化をどんどん進めるということで販路を一つひとつ作っていくということです。
販売②〜自社販路(ブランディアオークション)の育成〜
あとは自社販路を拡充させていくということで、前の期もいろいろな機能を積極的に追加するということで、けっこう手ごたえを感じておりますので、この期も引き続き、どんどん機能を拡張させていくかたちとなっております。
買取〜「買取アプリ」リリース〜
買取に関して、今回、「買取アプリ」をリリースさせていただきました。
やはりお客さまとの取引をタイムリーに、スピーディーにすることが非常に重要だと思っておりますので、アプリにはプッシュ通知が搭載されますので、これによってよりスピーディにお客さまとの取引を実現させます。
こちらまず第1弾としてリリースをしたのですが、機能としては順次拡充していくことを考えておりますので、よりブラッシュアップさせていきたいと思っております。
経費:業務人件費関連
先ほども触れた業務人件費のところのクラウドワーカーの件で、非常に当社の資産であるというお話をさせていただいたのですが、次の第1四半期が繁忙期にあたりますので、第4四半期は引き続き拡張させていくことを継続的に行っていきたいと思っております。
業績進捗について
業績の進捗についてです。第3四半期は、非常にご心配をおかけしている部分がありますが、当社としては業績予想に変更はないということで、売上高は108億円に対して80億円。経常利益は4.3億円に対して2.8億円という進捗となっております。
業績進捗について〜4Qの取り組み〜
残り年間の計画に対して、具体的には経常利益を約1.5億円ほど伸長させる必要があると思っています。どのようにしてやっていくかというところで、3点ほど考えております。
1点目は、自社販路の比率を上げて、販売のコストの部分を圧縮させるということ。
2つ目は、業務のアウトソース化を進めることによって、業務周りのコストはもちろん削減できるんですけれども、プラスアルファで採用コストも大きな部分を占めておりますので、この部分で自社の採用コストが減っていくということも、1つ大きな要因となっております。
3つ目は、アウトソース化の変動費である業務委託費業務もコスト削減していくということ。
この3つで残りの計画値を達成していこうと思っています。
やはり当社は既存のビジネスで同じようなことをやっているように見えて、いろいろと中身を柔軟に変化させているということが強みだと思っております。
この部分は当期だけではなく、第4四半期にもプラスになっていくと思っておりますので、ここは本当にどんどん変化させていく部分なのかなと思っております。
以上、簡単ではありますが、私の説明を終わらせていただきます。ありがとうございました。