国内住宅ローン大手の「SBIモーゲージ」が社名変更と新経営体制を発表した。新しい社名は「アルヒ株式会社」(以下:ARUHI)。5月1日より新体制がスタートする。
「SBIモーゲージ」は全期間固定金利住宅ローン【フラット35】で5年連続シェアNO1を獲得するリーディングカンパニーだ。
新社名の「ARUHI」とはギリシャ語で「始まり」の意味。誰かが住宅を持ち、新しい人生を「ある日」から始める時の住宅ローンを基軸とした上質なサポートをする思いを込め、社名としたという。
クリエイティブディレクターを務めたのは山本貴史氏。上質さがありながらも親近感もあるロゴデータのアートディレクションは日本を代表するゆるキャラ「くまモン」のデザインなどでも知られる「good design company」の水野学氏が務めた。
「ARUHI」が掲げる3つの取り組み
1つ目が「ARUHI住宅ローン」の拡大だ。5月1日より新しい住宅ローン商品として、中古住宅とリフォームをセットにした「ARUHIフラット35(リフォーム一体型)」を提供する。「ARUHIフラット35(リフォーム一体型)」とは中古住宅の購入資金とそれに伴うリフォーム工事の資金を借り入れることができる。その他にも、自立する女性を支援する「女性向け住宅ローン」のリリースを2015年夏頃を予定している。またリリースは今のところ未定だが既に家を持っている方に対し、リセールのサポートをする「リバースモーゲージ」も予定している。
2つ目が住生活全般をサポートする会員組織「ARUHIメンバーズクラブ」の創設だ。「ARUHIメンバーズクラブ」とは“面倒な住宅ローンから楽しい住宅ローンへ”をコンセプトに住生活をプロデュースするサービスのこと。具体的にはARUHIが選定した家電、家具、寝具、キッチン用品、インテリアなどを10%程度の優待価格で販売する。現在決まっている提携先は家電系ブランドの「AQUA」や「amadana」、インテリア系ブランドの「ACTUS」、ミネラルウォーターを販売する「CLYTIA」、生活雑貨などを扱う「暮らしのデザイン」の5社だ。
3つ目が「ARUHI家探しサービス」だ。これは1人1人に合った家探しを総合的にサポートする日本初となる不動産情報ウェブサービスのこと。物件探しをしている人が本サービスに登録することで利用者のプロファイルに添った物件、エリア選定、不動産業者の紹介、住宅ローンの案内などを総合的にサポートする。膨大な不動産情報から各人のプロファイルにマッチし、かつ同社で制約に至った類似事例を示せるのが強みだ。
新社長に就任した直海知之氏は「今後は住宅ローン専門会社という枠組みを超え、住生活プロデュース企業としてお客様をサポートしてゆく」としている。