日経平均は下落トレンドの下落局面である。下値の第1メドとしては20,500円前後を考えたい。上昇トレンドへの転換ポイントは23,000円を終値で超えることだ――正五角形の黄金比率で相場を読み解く「ペンタゴンチャート」の第一人者・川口一晃氏による最新分析をお届けします。(『☆ペンタゴンチャート分析<株式編>』)
ペンタゴンチャートの見方
(1)ローソク足(値段)は各辺に沿って動いたり、各点に引き寄せられる
(2)各点が変化日になる
(3)各点に引き寄せられたもののその点に到達できなかった場合には反転する
(4)中心点の上方を通過すれば次のペンタゴンは上方か真横、下方を通過すれば真横か下方に付く
(5)時間の逆行は起きてはいけないこととされている
黄金比率で読み解く、日経平均、NYダウ、ナスダックの見通し
日経平均株価 正念場を迎える

日経平均株価 ペンタゴンチャート
先週のレポートでは、BDラインに注目した。堅調な展開になるのであれば、上値抵抗線として存在しているBDラインを超えていくことが必要になったからだ。実際には、週初こそBDラインを超えたものの、BEライン上で同事線が出現した直後より急落した。そして、週末にはC点に引き寄せられて取引を終えている。
次の注目日は3月9日前後である。
A点水準:約21,250円
B点水準:約22,250円
D点水準:約21,800円
今週のポイントは、正念場を迎えている。踏み止まることが出来るのか否かということである。
<あくまでも個人的見解>
C点に注目したい。先週末にC点に引き寄せられて取引を終えていることから、C点が位置する時間帯が変化日となり流れが変わるのか、また、このC点水準から下放れてしまうと、安値を更新することになり下値不安が広がるからだ。
(川口の捉え方…取扱いに注意)再び、日本の株式市場を取り巻く環境に暗雲がたちこめてきた。NYダウは3分の2戻しを実現した直後より下落に転じているし、ドル円は105円台に入ってきた。ドル円のこの水準はすぐこの後にくる3月決算にも影響を与える水準である。前述したように、先週末の水準を維持できるのか、下放れてしまうのかには注意を払う必要がある。
<トレンドのポイント(長期)>
下落トレンドの下落局面である。下値の第1メドとしては20,500円前後を考えたい。上昇トレンドに転換する価格のポイントは赤丸水準の23,000円を終値で超えることだ。
<あくまで参考売買ポジション(短期)※利益を保証するものではなく取扱いに注意>
現在は、売りポジション。買いポジションへの変更は、22,500円を終値で超えることである。
<現在のシナリオ>
軟調な展開が続く可能性がある。下値支持線として存在していたACラインを割り込んできた。また、CDラインも割り込んできている。そして、CFライン水準を超えてきたとしてもDFラインが上値抵抗線として控えているからである。
<第2シナリオ>
下げ止まりから落ち着いた動きになっていく可能性も残っている。C点が位置する時間帯が変化日となり流れが変わる可能性がある。また、直近の安値とダブルボトムになる可能性も残っているからだ。