日本とどこが違う?「カンボジア銀行口座」のメリットとデメリット
カンボジアに馴染みのない方にとって、「カンボジアの銀行」と言えば、前時代的なものを想像をされるかもしれませんね。
念のため申し上げると、日本の銀行とほとんど変わりありませんから安心して下さい。行員の方は襟付きの制服を着て英語も堪能。情報もパソコンで管理されていますし、整理券の発券機や順番をお知らせするモニター、もちろん防犯カメラだってちゃんとあります。

最近移転したばかりのAdvanced Bank of Asia(ABA銀行)本店。どの銀行も日本人がイメージするよりずっと現代的
そんなカンボジアの銀行で口座を開くメリットはいくつかありますが、まず挙げられるのは金利の高さでしょう。例えば日本人がよく利用するプノンペン商業銀行なら普通預金でも年率1.2%、1年ものの定期預金なら年率6%もありますからね!

定期預金の金利は年数が増すごとに上がり、毎月利払いに対応する銀行もある
もちろん世界を見渡せばもっと金利が高いところもありまして、例えばデフォルト騒ぎが記憶に新しいアルゼンチンの定期預金の金利は軒並み20%を超えているのだとか。
このように大きなリスクを覚悟すれば桁外れな金利を見つけることもできますが、カンボジアは現状政権も安定しており、何よりASEAN統合をひかえ経済成長率が7%を誇る国。それでこの金利なら悪くないはずです。
加えてカンボジアで銀行口座を持つ一番のメリットは、米ドルで預金ができること!
カンボジアにはリエルという自国通貨がありますが一般には米ドルが多く流通しており、リエルは半ば補助通貨のように使われています。
だからカンボジアの銀行はリエルに加えドルでも預金ができるんです。日本に住みながらドルでもある程度のお金を持っていれば、「円高・円安のレートに合わせて通貨を使い分ける」なんてこともできて便利です。
さて、ここまでメリットをご紹介してきましたが、次にデメリットを見ていきましょう。私が思うカンボジアで口座を開く唯一にして最大のデメリットは、ペイオフ(預金保護)がないことです。
もしも日本の銀行が破綻した場合、ペイオフで1,000万円までの預金を保護してくれますよね。しかしペイオフのないカンボジアの銀行が破綻した場合、残念ながら諦めるしかありません。
もちろん現状を考えるとカンボジアの銀行が破綻する可能性は低いと思いますが、長い目で見れば絶対ないとは言い切れません。
上記のメリットとデメリットをふまえ、リスク分散のひとつの選択肢として検討する必要があるのです。
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