絶好の突っ込み買いのチャンスがやってくる?
NY市場に関しては日柄的に9月10-14日の週に、このまま上げ続けたら乖離率が20にタッチするので、注意をしたほうがいいというふうに見ています。ファンダメンタル以前の問題で、テクニカル的に買われすぎたものには冷やしが入る習性が株式市場にはあります。
日経平均に関しては来週タメをつくって、そのへんまでに2万3,000円台にようやく乗せているか、あるいは2万3,000円ラインに再三乗せられなかったことによる失望感から下放れの、どちらかの動きが予想されます。
それぐらいのタイミングでNY市場が大きく調整しないか。NY市場も9月はパフォーマンスが悪いので、注意はしておいたほうがいいでしょう。
もっとも9月の調整期は大きく突っ込む可能性がある代わりに、その時が絶好の突っ込み買いのチャンスでもあるという見方をしています。
日経平均でいえば、浅くて2万2,500円前後、中規模の調整で2万2,000円前後、大規模の調整で2万1,500円。これくらいで見ておけば間違いないはずです。それまでは余力を残しておくことをお勧めします。
9月相場のシナリオは?
9月20日には、自民党総裁選の投開票があります。それまでに株式市場が盛り上がる可能性はないのかという見方に関してですが、8月後半にトライしてできなかったことが9月に入ってできるとは思えませんし、可能性としては低いと見ています。
よくて粘ることぐらいでしょう。安定して2万3,000円台に乗せ、リスク選好の地合いに傾き上値追いの展開になる可能性は低いでしょう。
現職の安倍総理が勝利するでしょうから、総裁選そのものもあまり盛り上がらないはずです。
方向感の不透明さに嫌気したポジション解消売りに押されて、現在のもみあいレンジを下放れして総裁選の前の週にNY発で大調整が入り、ガタガタと下げたところを、総裁選の週か、9月の最後の週に狙いすましたように買いにいく。そういうシナリオです。
※本記事は、『山の中の超相場観』2018年9月1日号の一部抜粋です。ご興味を持たれた方はぜひこの機会に今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。本記事で割愛した全文(各種チャート図版や「これだけは身に着けておきたいテクニカル」)もすぐ読めます。
『山の中の超相場観』(2018年9月1日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による
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リーマンショックや東日本大震災の前にショート(売り方)ポジションを取り大暴落を大幅利益に変え、アベノミクス上昇相場が始まる前にバブル崩壊後の日経平均の長期下降トレンドは底打ちしたと判断し買い方に転換。山中株式投資塾がおくる1週間ごとの相場観です。