サワディークラップ、ショーです。月末の日銀金融政策決定会合を控えて、先ほど(1/19)、FXニュースを見ていたら気になる配信がありました。(『海外投資とネットビジネスで海外移住、ハッピーライフ』栗原将)
日銀は追加緩和に踏み切るか?経済同友会との駆け引きも
追加緩和を期待する向きと反対派の情報戦が過熱
そのニュースとは、関係者の話ということで、
「日銀は春闘に失望感を強めており、物価見通しの再度の下方修正を検討している」
「賃金交渉が不発に終われば、2%物価目標の早期実現にも黄色信号」
などと伝えた、というものでした。
この配信の4日前の1月15日、参議院予算委員会で黒田総裁は、「現時点で追加緩和をする考えはない」と述べていましたが、「物価の基調に変化が生じたら、ちゅうちょなく政策を調整する用意はある」という但し書きがついていました。
ここを意識してのリークだと見ています。
来週の政策決定会合まで、追加緩和を期待する向きと反対派が情報戦を繰り広げるでしょうから、ショー自身も言葉の端々を注意深く読み取っていこうと思っています。
ショーの主観としては、最近の黒田総裁は、中央銀行原理主義というか、ひたすら「我々は物価の番人です」と言っているように感じています。
だから、株安になろうが円高になろうが、景気対策は政府の仕事でしょう、というスタンス。
ただし、物価に大きな影響を与える春闘については大きな関心を持っているぞ、というメッセージを発信しました。
経済同友会・小林代表幹事の発言
このメッセージ先立つ昨日、春闘で経営側として対峙する経済団体のひとつである経済同友会の小林代表幹事が、日銀に対して実にストレートなメッセージを出していました。「追加緩和は不要」というものです。
経済同友会の小林喜光代表幹事は18日の会見で、年初から続く株価下落について、「不測の事態という状況ではない」と評価し、日銀の追加金融緩和についても「(経済の)持続可能性を考えればやるべきではない」と語った。
これに対する日銀の“意趣返し”とも取れる、先ほどの日銀リークでした。
政府からも独立しているくらいでプライドの高い日銀の事ですから、「経済団体ごときが我々の政策に口出しするな」という牽制球にも思えますね。
来週の会合まで、相当な綱引きがあって、興味深い限りです。
『海外投資とネットビジネスで海外移住、ハッピーライフ』(2016年1月19日号)より
※太字はMONEY VOICE編集部による
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明るい希望が見いだせないサラリーマン生活から脱却すべく、国内不動産投資から海外投資に目指した40歳独身男が、2012年6月をもってサラリーマンリタイヤ。投資インカムに加え、インターネットビジネスも開始し、タイ バンコクに移住、稼ぎは大きく、生活コストは小さく、ハッピーライフを追求していきます。