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【展望】日経1万5000円割れ。2月SQ値1万5156.81円を念頭に守りの売買を=山本伸一

相場は下値確認待ち。要人発言にも要警戒

さて、世界的なリスク回避の流れから日経平均株価は祝日休場を挟んで大幅続落を余儀なくされ、終値で1年4ヶ月ぶりの大台1万5000円割れ。特に12日の金曜日前場と後場の引け味は悪く、換金売り圧力が高まっています。

日経平均株価は8日月曜の終値からの下げ幅は2000円を超えています。金曜日の日中は安倍首相と日銀の黒田総裁の会合もあり、思惑から1万5000円の大台攻防が見られたものの、前述したように引け味が悪いことが否めません。

個別視点では開示内容に着目した個別物色も確認されていますが、それでも松井証券調べの信用評価損益率(買い方)が20%を超えるなど、相場調整とともに多くの投資家も投資損失を拡大させている状況。ここは相場の下値確認待ちの状況でしょう。

このレベルまで相場が暴落してくると、市場に対する政策期待も高まる格好。FRB議長発言で一気に円高が加速したこともありますし、要人発言など市況ニュースを確認しながら、指数の下値確認を待ちたいところです。

日経平均株価では、大台1万5000円を軸に上値では金曜日算出のSQ値1万5156.81円下値では2014年10月安値1万4532円との位置関係が注目されるところでしょうか。

日経平均株価 週足(SBI証券提供)

日経平均株価 週足(SBI証券提供)

NYダウ 1分足(SBI証券提供)

NYダウ 1分足(SBI証券提供)

米ドル/円  1分足(SBI証券提供)

米ドル/円 1分足(SBI証券提供)

シカゴ日経平均先物円建  1分足(SBI証券提供)

シカゴ日経平均先物円建 1分足(SBI証券提供)

そこで来週は「日経平均先物と日経平均株価の安値推移」に注目してみてください。全体相場は外部要因の変化が鍵を握るため、夜間取引のある先物取引を活用して相場変動を先回りしていきたいところ。日経平均株価の安値更新が続けば、より保守的な投資戦略の構築が求められるでしょう。

【関連】黒田日銀の「大誤算」~マイナス金利で円高・株安が起きた真の理由=吉田繁治

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