日経平均ボラティリティー・インデックス(投資家が将来の市場変動の大きさをどう想定しているかを表した指数)は6日、前日比+0.31pt(上昇率1.78%)の17.65ptと上昇した。なお、高値は17.77pt、安値は16.41pt。前日の米国市場では、中国の研究者が新型肺炎に効果的な治療薬を発見したことが報じられたほか、経済指標も良好な結果を示したことから、主要株価指数は続伸。為替も1ドル=109円80銭を超える円安水準で動いていたことから、市場のリスクセンチメントは向上した。こうした流れから、日経225先物も500円超と大きく上伸し、高値では一時23980円まで上昇した。ただ、新型肺炎の感染者数拡大に収束感が依然として見られていない中での急ピッチの上昇に対して警戒感も浮上したのか、取引後半にはプットが買い直される展開となった。これに伴い、日経VIは低下して始まった後、上昇に転じ、結局、小幅に上昇となった。
【日経平均VIとは】
日経平均VIは、市場が期待する日経平均株価の将来1か月間の変動の大きさ(ボラティリティ)を表す数値です。日経平均株価が急落する時に急上昇するという特徴があり、日経平均株価と通常は弱く逆相関する傾向があります。一方、数値が急上昇した後に、一定のレンジ(20~30程度)に回帰するという特徴も持っています。
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