■今後の見通し
フォーバル<8275>の2020年3月期通期の連結業績は、売上高が前期比13.1%減の50,000百万円、営業利益が同2.4%増の3,300百万円、経常利益が同2.8%増の3,400百万円と期初予想を据え置いているが、連結子会社フォーバルテレコムが特別損失を計上することに伴い、親会社株主に帰属する当期純利益は同51.6%減の1,000百万円に下方修正している。しかし実現すれば、営業利益・経常利益は12期連続の増益となる。
売却したリンクアップを除いた売上高で比較すると前期比9.0%増であり、全セグメントの成長は続く予想だ。営業利益では同2.4%増と着実に成長する計画である。リンクアップの利益貢献は小さかったため(セグメント利益67百万円)、連結除外の影響は軽微である。主力のフォーバルビジネスグループが好調に推移し全社を引っ張る構造は2020年3月期も続く見込みだ。
第3四半期の売上高進捗率は73.8%であり、前年同期の71.3%を上回っている。営業利益に関しても、第3四半期の進捗率は67.7%であり、前年同期の57.1%を10ポイント以上上回る。なお、同社はフォーバルビジネスグループにおいて年度末に販売奨励金・リベート等の収入が多くなるため、例年第4四半期の利益が向上する。弊社では、足元の業績は順調であり、このまま推移すれば、売上高及び営業利益・経常利益は予想数値を上回る可能性が高いとみている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)
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