■堅調推移、EU財務相はウイルス対応策で合意
先週のユーロ・ドルは堅調推移。ユーロ圏の景気悪化を懸念したユーロ売りが観測されたが、欧州での新型コロナウイルスの感染拡大のペースは鈍化しつつあるとの見方が浮上したことや、欧州連合(EU)財務相が5900億ドル規模のウイルス対応策で合意したことを好感してユーロ買い・米ドル売りが優勢となった。取引レンジ:1.0769ドル-1.0953ドル。
■底堅い動きか、引き続き欧米のウイルス感染状況を見極める展開
今週のユーロ・ドルは底堅い動きか。新型コロナウイルスの感染拡大で、イタリアやスペインでピークアウトの兆しが鮮明になれば、ユーロ買いが強まりそうだ。各国の経済支援策の効果も期待される。一方、米国内でのウイルス感染も拡大は一服しつつあるが、感染終息後の景気回復ペースは緩慢との見方が広がっており、目先的にユーロ売り・米ドル買いは抑制される見込み。
予想レンジ:1.0800ドル−1.1050ドル
■堅調推移、ウイルス感染拡大のペースに鈍化の兆し
先週のユーロ・円は堅調推移。欧州諸国における新型コロナウイルスの感染拡大のペースが鈍化する兆しがみられたことや、欧州連合(EU)財務相はウイルス対応策で合意したことが好感され、ユーロ買い・円売りが優勢となった。米連邦準備制度理事会(FRB)が新たな金融支援策を発表したこともユーロ買い材料となったようだ。取引レンジ:117円17銭−119円04銭。
■底堅い動きか、日本でのウイルス感染急増はユーロ買い材料
今週のユーロ・円は底堅い値動きか。イタリアやスペインで新型コロナウイルスの感染拡大についてピークアウトへの思惑から、ユーロの買戻しが続きそうだ。欧州全体での感染は予断を許さない状況だが、日本での感染者の増加ペースが速まった場合、ユーロ買い・円売りが強まる可能性がある。
○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・16日:2月鉱工業生産(1月:前月比+2.3%)
予想レンジ:117円00銭−120円00銭
いま読まれてます
記事提供:
元記事を読む