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今日の為替市場ポイント:ウイルス感染拡大を警戒してリスク選好の円売り抑制も

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10日のドル・円は東京市場では108円59銭から108円33銭まで下落。欧米市場でドルは108円35銭まで売られた後に108円50銭まで反発し、108円45銭で取引終了。

本日13日のドル・円は、主に108円台で推移か。欧米諸国などにおけるウイルス感染は拡大していることから、リスク選好的な円売りはやや抑制される見込み。

報道によると、米ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁は4月12日に米CBSの番組に出演し、「新型コロナウイルスの効果的な治療法あるいはワクチンがない限り、感染拡大が一度沈静化した後で突然再び悪化する事態となり、米経済は18カ月にわたって活動の閉鎖と再開が繰り返される可能性がある」との見方を示した。市場関係者の間でも、ウイルス感染が短期間で終息する可能性は低いとの見方が広がっており、米国経済の持続的な回復について懐疑的な見方が少なくないようだ。

米連邦準備制度理事会(FRB)は先週9日、新型コロナウイルスの感染拡大に対応した経済支援策として新たに最大2兆3000億ドルを供給する金融支援措置を発表しており、高利回り債やローン担保証券(CLO)、商業用不動産ローン担保証券(CMBS)の一部も買い入れ対象になるとみられている。FRBの追加金融支援は金融市場の安定化に資するものとなりそうだが、ウイルス感染の状況次第では安全逃避的な取引は継続し、為替相場はドル安方向に振れる可能性は残されている。


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