外食チェーン大手のペッパーフードサービス<3053>は18日、主力の「ペッパーランチ」事業を売却する方針を固めたことがわかったと中日新聞、SankeiBizほか各紙が報じた。
中日新聞によると、「もう一方の主力事業の『いきなり!ステーキ』が新型コロナウイルスの感染拡大で売り上げが一段と低迷し、売却により得た資金で立て直しを目指す」としている。
昨年末から「いきなり!ステーキ」の業績不振と大量閉店は話題になっており、社長自らが客に来店を呼びかける「怪文書」を各店舗入口に貼り出したことでSNSを中心に物議を醸していた。
いきなりステーキ渋谷店。
もう、これは末期症状、ヤバいです‼️😡⚡「俺達はすごく努力してるぜ~。
でも客が来なくなって赤字だから、このままだと店を畳むぞ~。だから、肉を食べに来いよ~」ふざけるな‼️
すげー上から目線、何様だ。
こんな事が続けば、マジ上場廃止あり得ますよ🐶💢 pic.twitter.com/0kZLSeCNZj— 株式投資犬♂タロー (@happy_taro6) December 8, 2019
いきなりステーキの怪文書が更新されていました。 pic.twitter.com/zeRgBUviLJ
— 進撃のグルメ★世界一詳しい食べ歩きグルメブロガー★テイクアウト専門家★いきなりステーキマニア (@rekishichosadan) February 4, 2020
その「いきなり!ステーキ」を立て直すために、「ペッパーランチ」を売却するという方針にネット上でも驚きの声が多く聞かれた。またツイッターでは2007年に起きたペッパーランチ店員による女性客の拉致監禁・強盗強姦事件に触れる投稿も散見された。10年以上が経過した現在でもイメージ回復ができていないことを考えると、売却は遅すぎたとも言えるかもしれない。
参考:ペッパーランチ – ウィキペディア
不祥事後も「ペッパーランチ」は地道な営業を続けて信頼回復に勤しむ一方、「いきなり!ステーキ」では“立ち食いステーキ”という新業態を生み出して一世を風靡した。その快進撃はニュースやビジネス番組でも好意的に取り上げられ、一時は米国進出も果たしていた。「いきなり!ステーキ」の栄光の影に隠れて安定した営業を続けていた「ペッパーランチ」だが、信頼は戻らなかったということだろう。マネーボイスでは過去数回にわたって同社を取り上げ、厳しい経営状況を伝えている。
ペッパーフードサービス<3053>の株価を見ても、同社の栄枯盛衰の流れは見て取れる。コロナ禍がトドメをさしたとも言えるが、「いきなり!ステーキ」が好調のうちに「ペッパーランチ」を整理すべきだったのかもしれない。

ペッパーフードサービス<3053> 週足(SBI証券提供)

ペッパーフードサービス<3053> 日足(SBI証券提供)
ペッパーランチの今後について、SankeiBizは「関係者によると、食肉卸大手のエスフーズやコメ卸最大手の神明ホールディングス(神戸市)による連合などが買収に名乗りを上げるとみられる」と報じている。今回の売却によって「ペッパーランチ」と「いきなり!ステーキ」はそれぞれ生まれ変われるのか。株価V字回復の可能性もあるだけに、今後も投資家の注目を集めそうだ。
ツイッターの反応
いや、いきなりステーキ売ってペッパーランチ立て直せよ pic.twitter.com/rCQWBfeeuY
— 🐦な な た ろ う🐯 (@gumtapepants) June 18, 2020
ペッパーフードサービスがペッパーランチ売却ってやべえな、松屋フーズが松屋売却するようなものやん
— ひがし(らすかる) (@nexco_east_n) June 18, 2020
ペッパーからペッパーランチおらんなったら何が残るんや…これ黒字に見えるけど本社経費33億引く前やぞ(・ω・) pic.twitter.com/WxvaYV7wEo
— あくあん (@aquan_trade) June 18, 2020
ある程度利益出てるペッパー売ってキャッシュを手にするのか。いきなりステーキは売れないだろうし…。まじで生き残りをかけた最期の勝負だな。
「ペッパーランチ」売却へ 「いきなり!ステーキ」立て直し | 2020/6/18 – 共同通信 https://t.co/5sUI9TppzW
— 係長 (@cakari14) June 18, 2020
ペッパーランチはあの事件のことしか覚えてないから売られてどうぞって感じ
— さほみ⛅ (@sahoco2) June 18, 2020
「いきなり!ステーキ」立て直しのために「ペッパーランチ」を売却って…
コロナの影響って言うけど、その前から「いきなり!ステーキ」低迷してたよ。
低利高回転よりも、高利低回転の方がペッパーにとっていいんだね。#ペッパーランチ#いきなりステーキhttps://t.co/Oa5KrZc1du
— 田中一 (@kenta20200519) June 18, 2020
ペッパーフード、いきなりステーキの5月の既存店売上高は前年比マイナス50.6%、全店でマイナス76.9%、ペッパーランチの既存店売上高は前年比マイナス39.1%、全店でマイナス61.6%、414店&189店
— ありゃりゃ (@aryarya) June 12, 2020
ペッパーランチ売却との報が。ざっと見た感じ、ペッパーの方がまだマシというか、いきなりって本当にすごいんですね…(遠回しな表現)
店舗数も多すぎるし、直営中心だし、立ち食いスタイルの店舗は他のブランドに転換しにくいし、イメージが悪すぎるし、売ろうと思っても売れないのかな。 pic.twitter.com/JD24Y3czb4— fusakui (@fusakui_politik) June 18, 2020
買い出しにセノバ来たから久々ペッパーランチ!
腹鳴りまくってたから大盛りにしちゃった😋 pic.twitter.com/rTsuJkfWgb— milbrit (@mochizukei) June 16, 2020
今日の夕飯はペッパーランチの450gです😝やっちまったな~(笑)😋 pic.twitter.com/MGtwt6Mi9E
— kanahiro (@kanahiro9) June 13, 2020
ペッパーランチ売却むしろあの社長から解放されてまともな企業のものになった方がペッパーライス食うチャンスが増えるかもしれないのでまともなところが買ってくれ
— 薪 (@STEELWANKO) June 18, 2020
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Source:中日新聞, SankeiBiz
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