6月分の指標は大きく改善!今回も期待感はそこそこ高そう
当然ではありますが、5月半ばから経済活動が再開されたことで、6月の指標も全体的に大きく改善しています。

先行指標の結果(青は改善・赤は悪化、数値はいずれも速報値)
先行指標は全体的に良好です。
もちろん、依然として新規失業保険申請件数は歴史的な高水準であり、経済へのダメージ、完全回復はなお遠いことが示されていますが、マーケットとしては最悪期は脱したとの見方で、想定並か、それ以上のペースで回復が続けば良いという考え方に傾いています。
したがって、今回も予想よりも良好な数字が出れば、まずは素直に受け止めるでしょう。
失業率が予想よりも大きく悪化した場合は注意!
相変わらずドル円は上下の抵抗を抜けきれず、レンジにで小幅な値動きにとどまっています。
リスクオンの株高になれば円安・ドル安、リスクオフの株安なら円高・ドル高という傾向で、方向感は出にくくなっています。
ただ、流れ的にはやや上方向を模索する動きが続いていて底堅さがありますし、雇用統計も改善傾向が続くと仮定すれば、まずは上昇を期待したいところでしょう。
非農業部門雇用者数の事前予想値は+300万人の増加となっていますから、これを上回ってくれば、まずは問題ないでしょう。初動は非農業部門雇用者数の数字に一番反応しやすいですからね。
ただし、冒頭でも書いたように失業率をめぐって懸念の声は多いですから、事前予想の12.3%から2〜3%程度の上昇は許容範囲ではありますが、流石に5%近く上回るようなら、混乱から急落してもおかしくはありませんので、最大限警戒しておきましょう。