日経平均ボラティリティー・インデックス(投資家が将来の市場変動の大きさをどう想定しているかを表した指数)は10日、前日比+0.76pt(上昇率+3.18%)の24.65ptと上昇した。なお、高値は25.75pt、安値は23.57pt。本日の東京株式市場では、日銀のETF(上場投資信託)買いへの期待が株価を下支えした一方、新型コロナ感染拡大への警戒感や決算日に伴うETFの分配金捻出といった需給要因が上値抑制要因となり、午前の日経225先物は方向感なく推移し、日経VIは前日水準を挟んだ動きとなった。ただ、今日はリスクオフムードが外為市場にも波及し、安全通貨とされる円が買われ、午後に一時1ドル=106円80銭台と、朝方の円の安値から40銭ほど円高・ドル安に振れたこともあり、午後は日経225先物が下げ幅を拡大。日経VIは一時25pt台まで上昇する場面があった。
【日経平均VIとは】
日経平均VIは、市場が期待する日経平均株価の将来1か月間の変動の大きさ(ボラティリティ)を表す数値です。日経平均株価が急落する時に急上昇するという特徴があり、日経平均株価と通常は弱く逆相関する傾向があります。一方、数値が急上昇した後に、一定のレンジ(20~30程度)に回帰するという特徴も持っています。
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