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市場参加者が限られている中、よりインデックス売買の影響を受ける【クロージング】

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21日の日経平均は続伸。166.74円高の22884.22円(出来高概算11億5000万株)で取引を終えた。20日の米国市場ではウイルスワクチン開発の治験で良好な結果が発表されたほか、米国政府・議会が追加財政策の協議を開始したこと、さらにアマゾンなどGAFA銘柄を中心としたハイテク株が強い動きを見せた流れを受け、日本株市場も買い先行の展開となった。

ギャップスタートで始まり、前場半ばには22900円に迫る値動きをみせた日経平均は、その後は高値圏でもこう着が続いていたが、欧州連合(EU)の首脳会議は、7500億ユーロ(約92兆円)の復興基金案で合意したと伝わったことも安心感につながったほか、中国市場の強い値動きも安心感につながると、大引け間際には22925.58円まで上げ幅を広げる場面もみられた。

東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1400を超えており、全体の6割超を占めている。セクターでは、サービス、医薬品、電気機器、その他製品、情報通信、精密機器が堅調。半面、鉄鋼、電力ガス、建設、海運、ゴム製品、卸売、保険が冴えない。指数インパクトの大きいところでは、ソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>、東エレク<8035>、エムスリー<2413>、第一三共<4568>、中外薬<4519>などが日経平均の押し上げ役となった。

日経平均はギャップスタートで5日線を捉えると、その後は狭いレンジではあったが、5日線を支持線とした強含みの展開が続き、一時22900円を回復している。市場参加者が限られている中であり、より断続的なインデックス売買の影響を受けた格好である。特に足元ではグロース株に対する利益確定の流れが目立っていたこともあり、米ハイテク株高に刺激を受けたグロース株の上昇によって、より強い値動きに映ったとみられる。

明日も米国市場の動向を受けた値動きになりそうである。4連休前である他、米テスラの決算を控えて積極的な売買は手控えられそうである。それ故に商いが膨らみづらく、米先物市場の動向や中国市場の動向に振らされやすい面もありそうだ。また、調整を見せたとしても下値では日銀のETF買い入れに伴う需給面での下支えから売り込みづらくさせよう。

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