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ユーロ週間見通し:もみ合いか、126円台でユーロ売り興味残る

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■強含み、ドイツ企業景況感の改善を好感したユーロ買いも

今週のユーロ・ドルは強含み。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長はインフレ率2%超も容認する新指針を発表したが、米長期金利の上昇を意識してユーロ売り・ドル買いが活発となった。しかしながら、FRBの長期にわたるゼロ金利維持の思惑は根強く、まもなくドル売り・ユーロ買いに転じた。ドイツの8月IFO企業景況感指数の上振れやパンデミック救済策の延長決定も好感されたようだ。取引レンジ:1.1763ドル-1.1920ドル。

■もみ合いか、米国の景気回復期待でユーロ買い抑制も

来週のユーロ・ドルはもみ合いか。米連邦準備制度理事会(FRB)の雇用やインフレ改善を目指す方針を受け、米国経済の持ち直しを期待したユーロ売り・ドル買いが優勢となる可能性がある。ただ、ユーロ圏の失業率や消費者物価指数、小売売上高など経済指標が堅調だった場合、ユーロ売り・米ドル買いは抑制されるとみられる。

予想レンジ:1.1750ドル−1.2000ドル

■伸び悩み、安倍首相辞任表明で円売り一服

今週のユーロ・円は伸び悩み。米国が新型コロナウイルス治療で血漿療法を緊急承認したことや、米中の第1段階の通商合意実行をめぐる閣僚級電話会談で前進が確認されたことが好感され、リスク選好的なユーロ買い・円売りが活発となった。しかしながら、安倍首相が8月28日に辞任を表明したことから、リスク回避のユーロ売り・円買いが活発となり、ユーロ・円は125円台前半まで下げる展開となった。取引レンジ:124円92銭−126円77銭。

■もみ合いか、126円台でユーロ売り興味残る

来週のユーロ・円はもみ合いか。ドイツなど主要国や域内全体の経済指標は改善しつつあるが、126円台ではまとまった規模のユーロ売り注文が観測されており、新たなユーロ買い材料が提供されない場合、ユーロ・円は126円近辺で上げ渋る状態が続く可能性がある。

○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・9月1日:7月失業率(6月:7.8%)
・9月1日:8月消費者物価指数(7月:前年比+1.2%)
・9月3日:7月小売売上高(6月:前月比+5.7%)

予想レンジ:124円00銭−127円00銭


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