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日経平均は反発、米ハイテク株安の一服で市場心理は改善

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日経平均は反発し、上げ幅は200円を超えた。前日の米株式市場では、昨日の日本株の下落にも繋がった英アストラゼネカのワクチン開発の治験一時停止について、同社が来週にも治験を再開するとのことでセンチメントが改善したほか、前週末から急落が続いていたハイテク株への買い戻しも入り、主要3指数は大幅に反発した。この米株安の一服に加えて、8月工作機械受注や7月機械受注が回復傾向を示唆したことが好感されて機械セクターが総じて堅調だったほか、前日に引き続き投資判断の引き上げが材料視された海運セクターも大幅高となったことで全体に寄与した。買い一巡後は戻り待ちの売りで伸び悩む場面もあったが、大引けにかけて再度上げ幅を拡げる展開となった。急落が続いていたソフトバンクG<9984>が反発したことも指数を押し上げた。

大引けの日経平均は前日比202.93円高の23235.47円となった。東証1部の売買高は11億5119万株、売買代金は2兆1663億円だった。セクター別では、海運業、ガラス・土石、その他金融、ゴム製品、建設業などを筆頭に東証33業種の全セクターが上昇した。東証1部の値上がり銘柄は全体の70%、対して値下がり銘柄は25%であった。

個別では、コンテナ船業界の健全化を背景に海運セクターの日本郵船<9101>、川崎汽船<9107>、商船三井<9104>の3社ほか、自動車向けビジネスの回復傾向でサイクル底打ちと判断されたルネサスエレクトロニクス<6723>、半導体製造用特殊ガスの需要好調等が評価されたトリケミカル<4369>などが投資判断の引き上げをきっかけに大幅高となった。また、美容業界で遅れていたEC化の進展が追い風となったビューティガレージ<3180>は第1四半期営業利益が上半期計画を超過する想定以上のスタートとなり、18%超と急伸。そのほか、米投資ファンドがTOBで完全子会社化すると伝わったキリン堂HD<3194>はストップ高まで買い進まれた。

他方、決算が材料出尽くしに繋がったアゼアス<3161>、トビラシステムズ<4441>、アセンテック<3565>などは利益確定売りに押された。また、決算発表延期や入居率低下が嫌気されたレオパレス21<8848>も大幅に下落した。

東証1部の売買代金上位では、ソフトバンクG、任天堂<7974>、ソニー<6758>、楽天<4755>、トヨタ<7203>、ファナック<6954>、日本電産<6594>、アサヒ<2502>、三菱UFJ<8306>などが上昇した一方、東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>などの半導体関連のほか、ファーストリテ<9983>、エムスリー<2413>、Zホールディングス<4689>などが下落となった。
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