萩原工業<7856>は7日、2020年10月期連結決算を発表した。売上高が前期比8.2%減の272.31億円、営業利益が同7.7%減の25.15億円、経常利益が同0.3%減の28.40億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同6.1%減の18.91億円となった。
合成樹脂加工製品事業の売上高は前期比5.7%減の223.27億円、営業利益は同0.1%減の19.32億円となった。コンクリート補強繊維「バルチップ」及び粘着テープ用基材が好調に売上を伸ばしたが、一部需要を除き低迷が続いているフレキシブルコンテナバックや不安定な市場環境が続く人工芝原糸を始め、総じて需要が弱含みで全体では減収となった。インドネシア子会社ハギハラ・ウエストジャワ・インダストリーズ及び中国子会社青島萩原工業有限公司とも、現在は通常通りに稼働し、概ね順調に推移している。国内子会社東洋平成ポリマーは、クロス事業は伸び悩んだがフィルム事業の利益率改善により収益を確保した。
機械製品事業の売上高は前期比17.9%減の49.04億円、営業利益は同26.1%減の5.82億円となった。コロナ禍による移動制限の影響で製品納入の遅れが生じており、主力のフィルムスリッターやスクリーンチェンジャーを中心に売上減となったが、液晶パネルの大型化に伴う貼合設備、特殊用途の専用機、循環型社会に適合する高濾過タイプのスクリーンチェンジャーなど新たな需要の取り込みができた。
2021年10月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比2.8%増の280.00億円、営業利益が同4.9%増の26.40億円、経常利益が同3.5%減の27.40億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同2.2%減の18.50億円を見込んでいる。
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