九州での予期せぬ震災。これはどういう波及効果をもたらすのだろうか。被災地の現実を乖離して現象面から見ると、ゼネコンとか復興関連銘柄のプラス。阪神淡路でも、東日本でも、いつもそうだった。市場の冷徹さという他はない。(『「兜町カタリスト」』櫻井英明)
2016年4月18日月曜日 「震災関連銘柄」はどう動いたか?
市場は本当に人の役に立っているのか
宇宙の悠久さから見ると地球は生きている。また、そこに人が棲息していること自体が奇跡というのを、改めて考えさせられる。市場とか政治経済なんて皮相的なものであり、地球に対して発揮できる力は少ない。しかし、現実的には市場は「震災関連銘柄」なんてものを常に持ち出すもの。この非条理さというのは拭いようはない。
被災地の現実を乖離して現象面から見ると、ゼネコンとか復興関連銘柄のプラス。阪神淡路でも、東日本でも、いつもそうだった。市場の冷徹さという他はない。あるいは、市場は本当に人の役に立っているのかという疑問も生じる。欲と欲のせめぎあいが市場ではあるが、慎みとか節操なんて思考はたぶんない。
一方で、米軍のオスプレイが支援に参加する方向だという。期せずして、オスプレイが役に立つことになる。
これはどういう波及効果をもたらすのだろうか。あるいは、九州がこんな状態であるのに、消費税を上げようなんてことができるのかどうか。フツーに考えれば無理となったとしか思えない。復興増税、消費増税見送りという大義名分は十分に成立する。不謹慎な表現ながら…。アベノミクスにとっては奇貨ということなのかも知れない。

ショーボンド<1414> 日足(SBI証券提供) 4,960 +280 (+5.98%)

大林道路<1896> 日足(SBI証券提供) 840 +76 (+9.95%)

地盤ネット<6072> 日足(SBI証券提供) 449 +80 (+21.68%)

麻生フオーム<1730> 日足(SBI証券提供) 437 +80 (+22.41%)

不動テトラ<1813> 日足(SBI証券提供) 159 +26 (+19.55%)

日特建設<1929> 日足(SBI証券提供)505 +80 (+18.82%)

西部電気工業<1937> 日足(SBI証券提供)494 +65 (+15.15%)
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