日経平均は小幅反落。27日の米国市場でNYダウは4日続伸し、358ドル高となった。欧米の一部で経済活動が再開されたことを好感し、主要中銀の金融緩和姿勢も相場を押し上げた。ただ、日経平均もこれを先取りし前日に500円超上昇しており、本日はやや利益確定売り優勢で7円安からスタート。前場はNYダウ先物の時間外取引での下落や中国・上海総合指数の朝方の急落を受けて19638.48円(前日比144.74円安)まで下落する場面があったが、後場に入ると日銀による上場投資信託(ETF)買い観測を支えに下げ渋った。
大引けの日経平均は前日比12.03円安の19771.19円となった。東証1部の売買高は12億3355万株、売買代金は2兆1141億円だった。業種別では、鉄鋼、鉱業、化学が下落率上位だった。一方、ゴム製品、空運業、サービス業が上昇率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の35%、対して値上がり銘柄は61%となった。
個別では、任天堂<7974>や武田薬<4502>が軟調で、ソニー<6758>は小安い。決算がポジティブサプライズに乏しいと受け止められた花王<4452>は3%超下落し、今期2ケタ減益予想の京セラ<6971>は5%近い下落となった。三菱ケミHD<4188>は後場の取引時間中に決算発表して急落。投資判断引き下げの動きが複数観測されたローソン<2651>も軟調ぶりが目立った。また、正興電<6653>などが東証1部下落率上位に顔を出した。一方、ファナック<6954>などが堅調で、ソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>、トヨタ自<7203>は小じっかり。新型コロナウイルスのワクチン開発を発表した塩野義<4507>は3%超上昇した。決算発表銘柄ではイビデン<4062>が商いを伴って急伸し、ルネサス<6723>も大幅高。また、ワイエイシイ<6298>が東証1部上昇率トップで、PLANT<7646>はストップ高水準で取引を終えた。
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